神保町裏通り日記  
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5月31日(土)
天気(雨)
売上 (T_T)
 

 まるで狙い撃ちされたように土曜日に雨が降る。おかげで客足はさっぱりです。そろそろ蒸し暑くなり梅雨の到来を感じさせる季節になってきました。暑いの嫌いなんですけど(^^;

 今週の新着目録あまり点数が入れられませんでしたm(_ _)m。来月の市場出しの準備に忙しかったとか、紙目録に忙しかったとか、新作栞の製作に忙しかったとか、カバーの追加作成に忙しかったとか、棚の整理に追われていたとか、資金繰りに追われていたとか・・では全然無くて、単にサボっていたせいです( ̄▽ ̄;。申し訳ありません。
 今回あえて目玉を挙げるとすれば、戦後漫画界の良心と呼ばれた(いや私が勝手に言ってるだけですが(^^;)、ナカムラマンガシリーズの『赤い風車』(うちのすみお)辺りでしょうか。作者はほぼ無名ですが、カバーも美しい色彩ですし、絵もストーリーも昭和29年当時を考えれば随分と達者です。ただしキャラがディズニーのパクリ見たいなのがちょっと惜しまれます。

 新作の栞絵柄4点ブックカバー(文庫から新書、B6まで)が出来上がりました。ご入用の方は通販や店頭にてお申し付け下さい(もちろん無料です)。

 

5月24日(土)
天気(晴)
売上 (^^)
 

 資金繰り チェーン外れた 自転車か(^O^)

 てなわけで(どんなわけだ!)今週の新着目録です。またもや入荷したいばら美喜『大忍法』がこれ書いている時点で珍しく売れ残ってます(笑)。あいかわらず人はバッタバッタ死にますが、ストーリーはまともです。しかしながら出てくる忍法のネーミングセンスが( ̄▽ ̄;。”忍法鯉の滝登り”や”忍法もぬけのから”あたりはまだ許せますが”忍法化けの皮”とか”忍法メザシ”までくると脱力しついでに賞賛しちゃいそうです。

 絵柄の可愛らしさは天下一品の赤松セツ子『しあわせの歌』です。この人ほど貸本少女漫画において多大な活躍したのに評価されていない人もいないと思っています。昭和30年代から40年代前半まで、貸本では若木書房のひまわりを中心に、雑誌では週刊マーガレットにおいて多数の作品を発表しました。評価されない理由は、絵柄やストーリーが女の子には受けるが、男性に受けないためだと思われます。少女マンガの評価においてももっぱら価値付けするのは男性中心であって女性ではないからでしょう。ここんとこがとても残念です。貸本が衰退して雑誌が中心になった頃にも活躍されましたが、残念ながらヒットに恵まれずに、単行本化もされることなく雑誌から消えていきました。その後、牧かずまと共にファンシーグッズなどのイラストを手がけていたようですが、今では何をされているのでしょうか。消息を知りたい作家さんではあります。もう少し色々と調べることができたら、牧かずまと赤松セツ子の両名で特集を組んでみたいです。

 次はお馴染み三田京子の『黒い舞台の3つの星』。芸能界を舞台に三田京子得意の社会批判がさえる(^^;一作です。

 今週の目玉は『セーラームーン原画集全5巻+設定資料集 セット』です。原画集も1,2は珍しくもないですが、4は多少出回っていて3が何故かレア、5はめったに見かけません。設定資料集にいたっては発売部数が少なかったので、単独で出回る事がまずありません。それが証拠に原画集と違ってカラーが少なくて表紙もソフトカバーなのに原画集より定価が高かったのです。さすがに設定資料だけではさびしいので書き下ろしのマンガも収録されていたります。今回のものは全初版(初版以外は存在しない?)、全巻帯付(全プレ応募券の切り取り無し)の美本です。この際まとめていかがでしょー。

 

5月17日(土)
天気(曇)
売上 (^^;
 

 梅雨入りしたわけでもないのに妙に雨の多い週でした。雨が降ると客足はさっぱりです。梅雨入りしたらどうなっちゃうんでしょうね(T_T)。来月には紙目録と南部大市がありますんで、それまで何とかしのがなきゃ(^^;

 今週の新着目録です。”いばら美喜”が2冊入りました。ハードボイルド物ですが、いばら美喜に限ってはホラーだろうがミステリーだろうがハードボイルドだろうが作品の質というか乗りは変わりません。変な魔術師や悪魔は出てくるし人はバッタバッタ死ぬし(^^;。すべていばら乗りです。で相変わらずというか目録掲載直後に売れてしまいます(^^;
 珍しく矢代まさこが入荷しました。ようこシリーズ25『パパと7人の仲間』です。名作『おはぎのお嫁いり』の直前の作品です。矢代まさこはデビュー当時から一貫して安定的なうまさを誇っています。一部タイトルはしつこく再販されますが、もっと全体を取り上げても良い作家だと思います。
 他には山田美根子(山田ミネコ)を含む新書版が多数入荷しました。新書版の頃になると貸本漫画といえるのかどうか微妙になってきますが、とりあえあず出版社傾向で分類しております。
 さて今週の目玉は、内田善美の単行本未掲載『銀色の糸』が乗っている「りぼん」です。永遠に復刻されないかどうかは保証の限りではありませんが、現時点では復刻しそうにもありません(いったいなぜ作者が復刻を嫌がっているのかもよく分からないです)。

 来週はもう少し普通?の漫画をアップしてみたいと思います。ちなみに現在貸本の目録を著者名順に並べ替え中です。来週には並べ替え完了すると思います。よろしゅーにm(_ _)m

5月10日(土)
天気(晴)
売上 (^^;
 

 今日は神田明神のお祭りです。そんなわけで祭りのお囃子の音が聞こえます。人通りは多いけど客は少ないです(T_T)

 てなわけで今週の新着目録です。人気沸騰中の”いばら美喜”の『地獄路線』はこの文章を書いている時点ですでに売切れてしまいました。恐るべき人気です(^^;。
 「サブマリン707」で有名な小沢さとるの『風は七いろ』は週刊マーガレットに連載された作品の単行本です。子供向けマンガとは思えないほど男女の機微に触れたいい作品です。

 『貸本マンガ史研究12号』発売されました。季刊ながら実に12号目。同人的発行ながら着実に発行を重ねる雑誌に成長しました。貸本マンガコレクターの方は是非どうぞ。

 

5月3日(土)
天気(晴)
売上 (休)
 

 今週は仕入先の名古屋からモバイルで更新しています。そんなわけで新着目録は貸本のみの更新となりますm(_ _)m。

 まずはやたらと売れた復刻本『人間時計』で貸本に興味がない人間にも有名な徳南晴一郎3冊です。『戦慄招き猫』『神変極楽剣士』の2冊はB6ハードカバーの初期の頃です。『独眼竜政宗』は最後の貸本作品(その後最後の作品ではないことが判明)となったものです。末期になると独特の絵の崩れとストーリーの破綻が伺えます。歴史物ですらこの調子ですから、凄いといえば凄いです。
 次に短編集の『刃4号』。意外と珍しい部類です。小島剛夕の初期絵柄が楽しめます。『鉄門海』は臣新蔵の代表作といわれるものです。青の洞門というと菊池寛の『恩讐の彼方に』が有名ですが、この作品もナカナカ読ませます。おなじ臣新蔵『美童記』も初めて男色がテーマとされた漫画として有名な作品です。
 最後に池田理代子『由紀夫くん』 。池田理代子のデビュー作です。原爆病がテーマです。これには続編もあります。

 今週は、数は少ないですが中身は濃かったのではないでしょうか(笑)

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮