売上げに直撃するように台風が上陸しました(T_T)。首都圏は雨も風もそれほどたいしたことはないのですが、西日本のほうは如何でしたでしょうか。冷夏でと台風でと農作物の作況指数が気になる今日この頃でございます。
今週の新着目録です。相変わらず少女マンガ主体です。趣味に走りすぎかもしれません(^^;
まずは若木のB6ハードカバー時代の葉月里美『青い月が昇る』。一見すると少女マンガだけど実はSFで、絵柄とても上手いのだけれど作者正体不明です。いろいろ調べたのですが結局作者の素性は判明しませんでした。ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教授くださいm(_
_)m。
構図なんかも結構きまっています。
右端の男が悪役で原子力工場?で兵器作って金儲けをたくらんでいます。
月の裏側のムント王国のリリア王女様。
国民はみんな伝染病で死に絶えて、ひとりロケットで脱出します。
短編誌ではあかしやの代表的少女マンガ『青い鳥』が2冊入荷しました。初期はかなりの豪華執筆陣でしたが、この頃になると大分ダウン気味です。珍しいところでは宏文堂『ともしび 別冊2』。池川作品掲載です。
他に貸本では赤松セツ子が5冊入荷しました。当時の少女マンガの中では抜きん出て絵の上手い漫画家でした。特に絵柄が可愛く色調も華やかなので、貸本漫画の終焉とともにファンシーグッズのデザインなどの仕事に移られたたようです。
残るは都島京弥のSF物『ATTACk』です。表紙かっこいいです(カバー痛んでいますが(T_T))。
書かれたのはガガーリンの成功の直前のようです。巻頭カラーで盛んにスプートニクとかエクスプローラーを図版入りで説明しています。当時やはり米ソの宇宙競争は子供にも注目の的だったのでしょう。
ストーリーをかいつまんで説明します。20世紀末地球に大挙して円盤が襲来します。危機感を感じた国連は新型の兵器を開発するための実験として月の裏側にあるA100と呼ばれる衛星にミサイルを撃ち込みます。するとどうした化学反応か放射能の雲が発生し、それが地球に向かって来ます。人類はこの放射能雲によって滅びてしまうのだろうか・・・
この博士、偉そうに教訓たれていますが、実は新兵器開発の首謀者です。人ごとみたいに言うんじゃねー(^^;
結局ラストで主人公が犠牲的精神を発揮して水爆を抱えて放射能雲に突っ込み人類は救われるのです。しかし放射能の雲を散らすのに水爆使うのはなんだか納得いかないです(^^;。さらに新兵器開発のきっかけとなった円盤の件は後半全く出てこず、うやむやに終わります(^^;。どうなってんだと思ったら、巻末に続編の予告がありました。でも続編の存在は未確認です。
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