神保町裏通り日記  
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11月29日(土)
天気(曇)
売上:うみゅ?

 

 自転車で転びまして左ひじを捻挫しました(T_T)。腕が不自由で目録打ちも進みませんでした。申し訳ありませんm(_ _)m

 ソンなわけで今週の新着目録は、宇宙物だけでございます。しかもほとんどメカニックマガジン(T_T)。

 え〜、メカニックマガジンというのは80年代前半に5年間ほど発行された、ハイテク版MONOマガジンという感じの雑誌です。特にその前半部はレーガン政権時代を反映し宇宙軍事関連でかなりの変遷を受けた時代で、宇宙開発関係の記事にはかなり秀逸の物があります。こんかいは入荷した物のわずかな量しか紹介できませんでしたが、定期的に10冊ずつ位アップしていこうと思います。

11月22日(土)
天気(曇)
売上(T_T)
 

 だんだんと寒くなって参りました。ついでに懐もだんだんと寂しくなって参りました(T_T)。日本経済も底なしの様相です。さてさて無事に年を越せるでしょうか〜(^^;

 今週の新着目録です。目玉はこれです。

 昭和30年10月号発行光文社『少女』の付録です。まるで素人がスクラップブックに綴じ直して、表紙にシールを貼り付けたような安っぽい装丁ですが、これでも元装です。表題の東浦美津夫『カナリヤさん』と横山光輝『月笛星笛』、水谷武子『ちいちゃい先生』が収録されています。表紙イタミありますが中身は綺麗です。

 

 お次は、墓場鬼太郎で有名な(^^;竹内寛行の『旗本あばれ侍』(昭和29年2月痛快ブック付録)です。

 絵を見て頂ければ一目瞭然ですが、何かのパクリです(^_^)。”痛快活劇絵物語”と銘打たれていますが、絵物語と漫画の中間ぐらいの作風です。でも竹内寛行は、この手の画を描かすと上手いですね。

 

 これは漫画ではありません。大正11年に大阪の丸山ゼイロク堂というところから発行されたおもちゃ本です。創作お伽噺集で定価は15銭です。表題の話は、人間の毛を頭に3本貼り付けて、人間の真似をしたがる猿が飛行機を飛ばすお話です。表紙の画がなかなかオシャレです。

 

 これは昭和37年中学時代三年生付録『月世界異変』です。SF小説翻訳家として有名な小隅黎の作品です。

 最後に昭和一二年の小学館の『セウガク一年生』です。”しょうがく”ではなくて”セウガク”というところが洒落ております(^_^)

 武井武雄の挿絵も時代感じさせます。

11月15日(土)
天気(曇)
売上:曇
 

 ここのところ客買いとか市場の仕入が多くて、たいして広くないバックヤードはパンク状態で、しっちゃかめっちゃかになりつつあります。そろそろ店の引っ越しも考えなければならないのに、全然片づかないです(T_T)。

 今週の新着目録です。付録マンガの大量入荷です。すべて処理できなかったので今週はりぼんの付録を中心にアップしました。りぼんカラーシリーズ、デラックスコミック、シルバーシリーズの3種です。

 まずカラーシリーズですが、付録マンガで通巻表示されたシリーズものではおそらく最長になります。1963年5月から1969年の9月までの6年近くの間に計77冊出されました。ページ数は128ページ前後でB6サイズ。内容はオリジナルの他、映画や名作ものの漫画化が多かったようです。巻数が多く単行本未掲載やレアな漫画家もいるのでコレクション対象になりやすく、全コレを目指す方も多いようです。


松本零士『赤毛のひとつ』


牧美也子『白鳥の湖』    

水野英子『奇跡の人』

赤塚不二夫・芳谷圭児・古谷三敏 合作『聖ハレンチ女学院』

 次にデラックスコミックです。このシリーズ(通巻表示はない)は、1970年3月から全部で15冊出ました。B5サイズで128ページ前後。比較的短編が多いシリーズでした。

 

 シルバーシリーズは全部で5冊しか出ていません。単純なマンガ付録と言うよりも毎回テーマを決めた企画ものという趣のものです。

 

 10年近いスパンで見てみると漫画家や作風の変遷というものがよく分かります。

 と、この文章を書いていたら芳谷圭児と水野英子に2件だぶりで注文来ちゃいました(^^;。芳谷圭児はともかく水野英子はやっぱり安すぎたかな(^^;

 次回予告。横山光輝レア物付録マンガです。お楽しみに(^^)/

 

11月8日(土)
天気(晴)
売上:う〜む

 

 なんだかんだで今年も残すところ2ヶ月です。年を取ると時間が経つのが本当に早いです。いやんなっちゃう(^^;。

 今週の新着目録です。

 貸本マンがには滝田ゆう『ザミステイクマン』が入荷。

 滝田ゆうというと『寺島町奇譚』が有名で、あまり貸本時代の作品は人気がないのですが、貸本末期のこのころはすでに絵柄も安定し作品の完成度も高くなっております。しかもこの『ザミステイクマン』は、滝田ゆうには珍しい長編です。というよりもワタシャ初めて長編をみました(^^;

 少女マンガでは、以前にも紹介したことがある『たべなきゃソン!!』。

 久しぶりの入荷です。爆発的な人気ではないのですが、棚に出しておくとちょこちょこ売れます。とくに『あいらぶ湯傑作選』や『いただきまーす!』を含むホームドラマ物は人気あります。個人的には『いただきまーす!』が好きで、前回入荷した際に(目録には未掲載)せっかくだから閑なときにでも読み返そうと思ったのですが、矢よりも速く売れてしまいました(T_T)

 最近頻繁に入荷する宇宙物ですが、今週はこれです。

 児童憲章愛の会という変わったところから出版されています。執筆者名も記載されておらず、正体不明な本です。ところがナニゲにパラパラと読んでいると、なにやら見覚えのある挿絵が出てきます。う〜ん、これワタシが子供の頃に愛読していた図鑑だ(^^;。ずいぶんと熱心に読んでいた覚えがあるのだが、改めて読み直すと意外と断片的にしか記憶がないです。おぼろげな記憶を辿ると、所有していたこの本は、学校販売で購入したような気がします。発行はアポロ11号の直前で宇宙物が大流行の時期です。ちなみに表紙なんかは『2001年宇宙の旅』のもろパクリです。

 実のところSF物が大量に入荷しました。『SFこてん古典』なんかは載っけられたんですが、一番の大物が間に合いませんでした。1985年の星雲賞を受賞しておきながらほとんど私家版のような出版(一応出版元は早川書房)だったので、なかば伝説化していた『光世紀の世界』が入荷しました。本当は今週間に合わせたかったのですが写真が上手く撮れませんでした(^^;

 

 てなわけでこの写真は予告編です(^^;

 

11月1日(土)
天気(曇)
売上:アレッ?(^^;
  

 神田古本まつり開催中です。お客さんはたくさん来るのですが売上はアレッ!?(^^;てな感じです。

 今週の新着目録。メインは宇宙物とチェリッシュブックです。

 チェリッシュブックは昭和51年から53年にかけて白泉社が出した漫画家によるイラスト詩集です。新書サイズの箱入りで、都合12冊が出ました。
1:少年よ 萩尾望都
2:ニュンペ 山岸凉子
3:ようこそ 愛 忠津陽子
4:時の少年 竹宮恵子
5:小幻想 大島弓子
6:愛の秤 水野英子
7:雪月花 木原敏江
8:ひそやかな童話 山田ミネコ
9:ハッシャバイ(ねんねんころりよ) 三原順
10:原形質 倉多江美
11:おやすみまえの本 坂田靖子
12:淋しい猫のためのセレナーデ 伊東愛子

 下の写真は在庫にある分です。

   なかなかオシャレな作りでしたが、当時はあまり売れなかったようで、初版しか存在しないようです。白泉社得意のオマケで栞が付属していますが、これもすべてに付属しているわけではないようで、おそらく後半巻の半数程度だったようです。さらに表紙にコーティングがされておらず非常に汚れやすい紙質で、特に背が汚れやすく、程度の良い物が残っていない古本屋泣かせの商品です。

 次に宇宙物ですがまずは『世界の宇宙開発』。サラマンダー・ブックス・リミテッドから出た物の日本語版ですが、宇宙開発物の図鑑としてはかなり内容豊富でできの良い物です。詳細はいずれこちら(http://www.p-island.com/psc/photo/kudan.html)の方で(^_^)。

 ついでにもう一点。

 タイトルがなんだかアレなんですが、中身は宇宙博のガイドブックも兼ねたもので、出来もムックにしてはかなり上出来の部類です。お手頃ではあると思います。

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮