なんだかまた暑くなってきました。早く秋になりませんかねぇ。
今週の新着目録です。りぼんの増刊系14冊です。
まずはりぼん増刊号。
1966年お正月増刊号と春休み増刊号です。それぞれ牧美也子「マキの口笛」総集編1号と3号になってます。今回残念ながら2号目(1966年2月増刊号)は無しです。どうやらそれぞれに付録でマキの口笛レコードという付録が付いていたようです。残念ながらそれらも今回は欠品ですが。それにしても「マキの口笛」の連載自体は1963年には終了しておりました。3年もたってから総集編を出すというのは、今の感覚からすればちょっと信じられません。昔はのんびりとしていたんでしょうね。
続いて1967年の増刊号。
1967年お正月増刊号と2月増刊号。わたなべまさこ「花の館」、「カメリア館」がそれぞれ前・後編と別れて掲載されてます。
前掲の「マキの口笛」もそうですが、各巻にはシールとピンナップもしくは絵はがきが綴じ込み付録として付いてます。
お次はりぼん大増刊。
今回一番古いところは1967年4月大増刊。表紙の絵は当時流行っていた”モンキーダンス”という踊り。時代感じさせます。右は井出ちかえ「アテナの瞳」。タイミングから考えてデビュー後2作目か3作目だと思います。たぶん単行本未収録だとは思うのですが、このくらい古い作品だとなかなかデータも集まらなくて、断定がしにくいです。
単行本未収録とはっきり分かるものはこちら。1972年4月大増刊掲載、山岸凉子「月の落葉」。
山岸凉子の単行本未収録はこちらにも。りぼんコミック1970年7月号掲載、「ブラボー!夏休み」。
他に単行本未収録は、りぼんコミック1970年7月号掲載、巴里夫「ストップ!涙め」と1970年11月号掲載、「ふりむかないで」。更に1969年12月号には一条ゆかり「クリスマスイブ」などがあります。
ところで、りぼんコミック誌には、本誌のりぼん漫画スクールに相当する、”りぼんコミックスクール”というコーナーがありました。期間的にそんなに長くないのでりぼんコミックスクールでデビューした作家はそれほど多くないのですが、有名なところでささやななえがおります。
上の画像はりぼんコミック1969年11月号のりぼんコミックスクール第5回、ささやななえ「かもめ」です。絵、ストーリー、センス、それぞれ10点満点で計30点のところで27点、かなり優秀な評価でした。
左の画像はりぼんコミック1970年12月号掲載、別府ちづ子「毒酒あげます」デビュー作(第18回りぼんコミックスクール受賞作)です。このデビュー作以後りぼん系の雑誌ではちょっと発表がないようで、結局そのまま講談社系に移ったようです。右は同じ号に掲載で第17回りぼんコミックスクール受賞作、水野蔵美子(みずのくみこ)「ピーターに手を出すな!」です。受賞時は絵9点、ストーリー8点、センス9点と、先のささやななえに次ぐ高得点ですが、このデビュー作以後どうしたのかは全く不明です。この当時のとしては絵は抜群に上手い部類ですので、どこかで描いているんじゃないかと思われるのですが、今のところ全く不明です。
りぼんコミックスクールにはこれ以外にも投稿者として汐見朝子、ふくしま美鈴、浅川まゆみ、志摩ようこ、たんのてるこ、、佐伯かよの、たむろ未知、鎌田幸美、市川みさこなどが見受けられます。
当店の店員のIさんが、りぼん漫画スクールのデータをまとめたいと意欲を燃やしているので、こちらのりぼんコミックスクールについてもそのうちデータ化してくれると思われます。期待してます(^_^)。
来週はりぼんの付録の予定です。巴里夫「5年ひばり組 6巻」も来週には販売可能だと思われます。
それでは、また来週(^^)/~~~