神保町裏通り日記  
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7月31日(土)
天気(曇)
売上( ̄▽ ̄;

 

 通販(^_^)、店売り_| ̄|○の日々が続きます。1階に店舗をかまえる意義が問われる今日この頃です。

 今週の今週の新着目録です。今週は雑誌をお休みして、少女漫画の新書や男性向けをアップしました。

 とりあえず、まあ貸本です。

 牧かずま「雨に泣く花」です。これだけ牧かずまと赤松セツ子を扱っていても、このふたりに関してはいまだ謎が多いです。牧かずまが設立したという東洋漫画出版に関しても昭和33年から34年頃と云うだけで設立時期がはっきりとしません。

 この本も東洋漫画出版から出ましたが、奥付票はついているのに刊行年の記載がありません(T_T)。

 実は赤松セツ子の本名と思われる”中井紀子”名義の本を入手したのですが、未だ調査が進展しません。もう少し何か判明しましたら、紹介したいと思います。

 

 こちらは「銀河3号」。巻頭は夭折のマンガ家鷹羽あこです。結構な実力派でしたので、存命していれば名のあるマンガ家になったことだろうと惜しまれます。銀河は大和和紀がデビューした本としても、同人サークルの内容主体で商業出版された珍しい例として有名な本です。

 ちなみに同人サークルがそいのままマンガ家プロダクションとして成功したのが、”ちょんわちょんわ”の花の応援団で名を馳せた、どおくまんプロです。どおくまんという名前は”独立大阪漫人集団”の略。独漫”=どおくまんなわけです。もともとは大阪の摂南大学の漫画サークルでした。

 「嗚呼!!花の応援団」は爆発的にヒットしましたが、個人的には、どおくまんの商業デビュー作「花田秀治朗くん」がお気に入りでした。

 一時期中心人物の急死により創作ペースがダウンしておりましたが、ここのところまた順調に単行本を出し続けております。どおくまん作品はあまり見かけないようでいて、実はべらぼうな数の単行本が出ています。どれだけ出ているかはちょっと簡単には把握できません。どっかに完全なリストないかなぁ。

 単行本数が不明と云えば、このダーティ松本も作者ですら正確には把握できないという位、数多くの単行本があります。この「美しき凌辱」もネットで調べてみましたが、どこにも情報がありませんでした。おそらく出版社が適当な単行本を2冊抱き合わせにして無理やり出版したようです。ちょうど厚さも2冊分です。

 少女漫画には、りぼんといえば陸奥A子と云われるくらい、りぼんの顔であった陸奥A子6冊。未だ高い人気を誇る曽根富美子の少女漫画時代の瞳コミックス4冊。松本るい3冊。樹村みのり1冊です。

 

 

 来週は別冊フレンドを含む少女フレンド系雑誌を処理したいと思います。

 ちなみにお盆休みは8月11日(水)から15日(日)までを予定しております。

 

 

7月24日(土)
天気(晴)
売上(^^;

 

 焦げちゃいそうな暑さが続きます(-_-;通販はまあまあですが、お店に人が来ません_| ̄|○

 今週の今週の新着目録。先週に引き続き雑誌「りぼん」メインというかりぼんのみです。

 

 こちらが1965年のりぼん。創刊からちょうど10周年の9月号です。連載陣は、わたなべまさこ・巴里夫・今村洋子・赤塚不二夫・上田としこ・川崎のぼるなど結構な大御所が描いている時代でした。

 

 つぎが1971年1月号。新人育成に熱心だったりぼんは、この頃一条ゆかり・弓月光・井出ちかえ・もりたじゅん・ささやななえ・山岸涼子などのりぼん出身作家を抱えるまでに成長(一条ゆかりは厳密にはりぼん出身ではない)。連載の版数くらいがりぼん出身となる。

 

 そして1978年3月号。この頃になると連載陣でりぼん出身ではないのは、土田よしこくらいとなる。ものすごく厚い陣容なのだ。

 

 こちらがりぼんの別冊的位置づけだった「りぼんコミック」。当初は「りぼんコミックス」として1968年に創刊されたが1970年に「りぼんコミック」となる。1971年に廃刊。新人の育成用という位置づけだったようである。右の写真は北川賢(桜多吾作の少女マンガ時代のペンネーム)「売れ残っちゃう!」。協力萩尾望都と記載があるが、原作の協力か作画の協力かは不明。萩尾望都と桜多吾作の接点ってどこにあったんでしょうか?

 次週は雑誌をちょっとお休みして、普通に貸本とか単行本出したいと思います。

 

 

7月17日(土)
天気(曇)
売上(^^;

 

 冷房ばっかり入れているのでちょっと夏ばて気味です。梅雨もいつの間にか明けてしまったし、今年は猛暑ですね〜。農作物は大丈夫なんでしょうか?

 さて今週の新着目録です。念願の(^^;雑誌「りぼん」にようやく着手できました。1968年を筆頭に77年までです。雑誌の目録処理は4倍くらい手間がかかるので気合いを入れても20冊ちょっとしか入力できませんでした(T_T)。

 

 左は1968年9月号定価210円、右が1977年9月号定価340円です。付録の数やページ数が違うので一概には比較しにくいですが、意外と値上がりしてます。途中オイルショックなんてのがあって紙も高騰しましたしねぇ。

 数的には1977年のものが主体です。この時期といえば陸奥A子、田渕由美子、太刀掛秀子の三者が全盛の時代でした。が、今回はちょっとそちらは置いといて千明初美を紹介します。

 千明初美は、1951年生まれ。デビューは1970年のりぼんコミックス。デビューしてしばらくは寡作だったが、1970年代後半から1980年代前半は、りぼんを中心にコンスタントに作品を発表。りぼんに於いては、思春期の少年少女たちを叙情豊かに描いた作品が多かったです。個人的には千明初美の描くお母さんが好きです(^_^)

 

 りぼん時代の作品は上の3冊の傑作集が出ているだけで、単行本未収録の作品もずいぶんと多いです。

 

 1977年には5作品を発表。上の2作品はいずれも単行本未収録。

 りぼん以後はJUNE辺りで少し作品を発表したりもしていましたが、どちらかといえば消えてしまったマンガ家のような印象でした。しかしながら実は現在でも活躍場所を学習マンガやイラストなどに移して活躍を続けております。いずれ最近の作品も紹介してみたいと思います。

 来週はりぼん1978年1年分をアップする予定です。

 

 

7月10日(土)
天気(熱)
売上(^O^)

 

 暑い日が続きます(-_-;。暑いと基本的には店売りがダメになるのですが、今週はなぜか先週とうってかわって店売りが絶好調です。立て続けに和本が売れました。こんなことは開店以来初めてじゃないかなぁ。

 今週の新着目録です。目玉はおすすめにも揚げた少女クラブ1958年3月号付録U・マイア「赤い火と黒かみ」です。詳細はこちらから。

 他にも付録には少女ブック1957年10月号付録で、わたなべまさこ初雑誌連載作品「山びこ少女」、石森章太郎「七羽のカラス」、赤塚不二夫「まさみちゃん」という豪華メンバーもあります。

 

 

 次に貸本ですが、当店定番(^^;赤松セツ子の珍しいものが2冊入りました。

 

 左が若木書房から出た「ひなげしの花」。定価は170円で広告から昭和37年5月頃の発行と推定される。2作品が載った中編誌で表紙は赤松セツ子名義だが、どちらも赤松セツ子と牧かずまの合作となっている。いままで赤松セツ子と牧かずまは夫婦であると主張していたが、実のところ100%の確証は得られていなかった。この単行本のおしゃべりコーナーにその証拠の文章が記載されています。

 右は東邦図書出版から出た「雪ぞら晴れて」。A5ソフト装丁で定価は200円。カバーと表紙が一体になった装丁で、はっきりとしないが昭和40年頃の出版だと思われます。ただし中身は赤松セツ子初期の絵柄で、おそらく雑誌掲載の作品を単行本化したものと思われます。初出は残念ながら不明です。

 残りは雑誌「別冊マーガレット」です。

 

 今週は雑誌を4冊しか処理できませんでした(T_T)。来週はもちっと頑張ります。

 

 

7月3日(土)
天気(晴)
売上_| ̄|○

 

 政府のいう景気回復が大嘘なのか、店の品揃えを時速80km程の勢いで趣味に走らせているのが災いしたのか・・・今週週間最低売上を更新しました。頭痛い(-_-;。

 月曜倶楽部24号は、予想に反して地図が大変よく売れました(Webには載せていません)。SFも売れました。漫画売れませんでした(T_T)

 気を思いっきり取り直して、今週の新着目録です。

 雑誌『なかよし』と『小学4年生』と少女漫画新書版です。

 

 左が1968年3月号、右が1977年7月号です。雑誌も10年経過すると内容も編集カラーもすっかり変わります。

 

 1973年年末から74年初頭のものです。この頃は「ウルトラマンタロウ」を筆頭に「キカイダー01」「イナズマン」「ダイモス」「ドラえもん」などSFものが大流行の時期です。

 新書のほうは、余り程度は良くないのですが、若木のティーンコミックスデラックスが多めでしょうか。んーちょっと元気ないかな?

 

 

 来週は相当にため込んでしまった雑誌『りぼん』整理つけます。頑張らなくちゃ。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮