神保町裏通り日記  
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2月26日(土)
天気(晴)
売上(曇)

 

 中央市大市でまたまた雑誌と新書の山を仕入れてしまいました。郊外に倉庫を借りて店内の片づけを始めているのですが、そんなわけでちっとも片づかないです_| ̄|○

 久しぶりに「今月のお勧め」を更新しました。本来月替わりの筈がちっとも更新されなくて申し訳ありませんm(_ _)m。今回は「週刊マーガレット創刊号」に引き続き「少女コミック創刊号」です。

 今週の新着目録の方もそれに併せて「週刊少女コミック」の1976年代です。この年は、やはり竹宮恵子「風と木の詩」、ひだのぶこ「銀色のフラッシュ」、上原きみこ「炎のロマンス」の3つの連載が主軸です。その陰に隠れて読切り辺りで新人が台頭してくるのもこの時代です。

今回の目玉は二つ。

 

 少女マンガには珍しいゴルフ物、西谷祥子「恋のフェアウェイ」、細川知栄子には珍しい正当派青春ドラマ「青春の風とわたし」。どちらも単行本未収録です。

 雑誌だけで入力に疲れ果てたんですが、とりあえずもう少し。男性向けには落語物を2つ。

 

 左は古谷三敏の出世作「寄席芸人伝 全11巻」。右は武内つなよし・堀江卓「コミック古典落語全5巻」1巻ずつ交代で書かれております。

 来週は「週刊マーガレット」1974年代の予定です。あんまりあてにならない予定ですが(^^;

 

 

2月19日(土)
天気(雨)
売上(^_^)

 

 平成17年2月14日、まんが家の松本正彦氏が逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。享年は70歳でした。詳細な訃報を揚げようとも考えたのですが、すでに新聞各紙でも報道されているようでしたので、こちらでは控えさせて頂きました。ご冥福をお祈り致します。

 昨日18日にサーバーへの接続戦の変更に伴いIPアドレスが変更されたため、ドメインネームサーバーの記述を変更しました。そのため一部プロバイダーからうまく接続が出来ない状態が発生しております。時間経過により解消すると思いますが、ご不便をおかけ致しますm(_ _)m

 今週の新着目録です。キーワードは、画集と絵本と鈴原研一郎と別冊少女フレンドです。

 

 まずは高橋真琴の初めての画集「あこがれ」。右がおおやちきで一番レアな「ウソ・ンレ・ホ」。ほうれん草を巡る絵本のようなフルカラーコミックで写真ではとなりの「あこがれ」と同じサイズに見えますが、実際はハードカバーのA6サイズくらいの可愛い本です。

 

 左も小形の角形ハードカバー、YUGの「おひるね」です。つい最近軽装版の復刻が出ましたが、こちらは2年前に出たオリジナル版です。右は集英社のファンタジーメルヘンシリーズ4、柴田あや子の「雪の女王」。このシリーズは全部で10冊出ましたが、なかなかの入手難易本です。

 

 こちらは画集とゆうよりは大版コミックスです。奈知未佐子「風から聞いた話」は同名のコミックス版もでておりますが、こちらはA4ハードカバー版で内部は全てカラーです。右は佐藤史生「竜の夢その他の夢(夢みる惑星ノート)」。イラストも少し載っておりますが、基本は漫画です。

 相変わらず男性向けが少ないのですが、今週は、原作:石森章太郎・作画くまのよしゆき「がんばれレッドビッキーズ」です。程度は結構良いです。

 

 女性向けには鈴原研一郎の曙ロマンシリーズ。全部で5冊入荷しました。

 雑誌は「別冊少女フレンド」で1967年から1976年までです。

 60年代は高橋真琴、青池保子、ちばてつや、細野みち子等が主要執筆陣ですが、70年代も中盤になると文月今日子、布浦翼、大和和紀等が台頭し始めます。

 

 左は当時のGS”モップス”のヒット曲「スワンの涙」をモチーフにまだ売れない頃の内田康夫が文章を書き下ろし、高橋真琴が絵を描いたという珍しい絵物語。右は青池保子初期の代表作「マイ・ボニー」

 

 布浦翼デビュー作「ローランジュール」。

 文月今日子初期の傑作「銀杏物語」

 来週は付録を出そうと思っていたのですが、目玉の商品が店頭で売れてしまったので、光文社の「少女」を中心に古めの少女マンガ雑誌で特集したいと思います。

それではまた来週(^^)/~

 

2月12日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 

 先週の日記で風邪を引かないとか何とか書きましたが、次の日風邪を引いちゃいました(^^;症状的にはインフルエンザみたいでしたが二日で治ってしまいました。体丈夫だなぁ。

 今週は少女マンガの新書が目白押し。雑誌の方は「ちゃお」を少しだけアップしました。

 というわけで今週の新着目録です。

 

 かず少ない男性向きには島本和彦「とつげきウルフ」とかつて鳥山明のアシスタントだった田中久志(ひすぁし)の名作「マボちゃんDAY BY DAY」。どちらも揃いは比較的珍しいです。

女性向きは、水野英子4冊、あべりつこ6冊、池田理代子3冊、山岸涼子3冊、田中みつえ3冊、忠津陽子8冊。意外と状態の良い物が集まりました。

 

 

 

 雑誌の方は「ちゃお」です。当初小学館の「少女コミック」の増刊として出されていたものですが、1977年10月号から完全独立します。ただこの当初の増刊は「別冊少女コミック」と「週刊少女コミック」の2種類が出ており、一体どちらから独立したものかはっきり分りません。

 

 左が「別冊少女コミック1975年11月増刊ちゃお」で右が「週刊少女コミック1975年12月10日増刊ちゃお」です。フラワーコミック系の増刊もそうですが、とにかくなんだかよく分りません。

 こちらが独立「ちゃお」の1977年10月創刊号です。主要連載陣は、上原きみこ、樫みちよ、鈴賀レニ、すなこ育子等です。それから30年弱で少女向け幼年誌ではNo.1となります。

 

 

2月5日(土)
天気(晴)
売上_| ̄|○

 

 東京も雪こそ降りませんが、底冷えのする寒さです。不特定多数と接触する商売の割には風邪をあまり引きません。接触する率が低すぎるのかも知れませんが(T_T)

 今週の新着目録です。雑誌だけです(^^;。1973年週刊マーガレット1年分と1975年別冊少女フレンド1年分、約60冊です。二晩掛けてデータを作っていたら腰が痛くなってきました(T_T)。良い椅子が欲しいです。

 まずはマーガレットから。

 

 1973年のマーガレットといえば、まずこのふたつの連載。「ベルサイユのばら」と「エースをねらえ!」。「ベルサイユのばら」は翌74年に宝塚によって舞台化される。「エースをねらえ!」はこの年にすでにアニメ化がスタート。最初はあまり人気が出ずに打ち切られるが再放送後に人気が出だして、後に大ヒットとなります。そこら辺の話はこちらが詳しいです。

 

 他には前年の51号から掲載が始まり、写真小説としては驚異的な51回もの連載を行った「郷ひろみ物語」。土田よしこの大ヒット作「つる姫じゃー!」もこの年新連載です。

 

 未だに人気の根強い川崎苑子は、この年初めての連載「モモちゃんとおネエ」(第1話と第3話のみ『タンポポとりでにあつまれ1巻』に収録。第2話と第4話は未収録)が始まる、残念ながら4話で打ち切られるが、つぎの「あのねミミちゃん」は、2年にわたる長期連載となりました。

 

 未収録物としては丘けい子、西谷祥子、忠津陽子、志賀公江などが目白押し。 

 

 

 個人的なお勧めとしては、戦争物としては比較的長期の連載となった忠津陽子「風の中の聖子」とSF物を得意とする志賀公江の「ビーナスへの道」があります。
 ちょっと脱線しますが、この志賀公江の「ビーナスへの道」は、店主がまだ中学生だった頃、蓄膿症のため通院した耳鼻科の待合室に転がっていたマーガレットで初めて読みました。当時としては壮大な物語に感銘を受け、店主が少女マンガにはまりだしたきっかけのひとつでもありました。

 お次は1975年の別冊マーガレット。この頃の顔はなんといっても萩尾望都。ポーの一族シリーズも絶好調で、後にSF物の名作とよばれる「11人いる!」もこの年の連載でした。

 

 

 だんだん頭角を現す倉田江美もこの頃は単行本未収録が結構見かけます。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮