神保町裏通り日記  
トップページへもどる
02年
03年
04年
05年
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
10
11
12

 

4月30日(土)
天気(晴)
売上(^^;

 

 

 世間様はGWに突入しました。前半後半に分かれてなんだか休みにくい連休です。とりあえず5月の3日4日5日はお店のほうをお休みさせて頂きます。

 今週の新着目録です。まずは週刊マーガレット臨時増刊号です。60年代の慣行ペースはよく分からないのですが、70年代には年4回くらいのペースで刊行されていたようです。基本的には全読切りで、新人の発表の場というニュアンスがあったようです。

 

 まずは今週のお値打ち品。左が丘けい子の雑誌デビュー作「リエの花びら」。右が川崎苑子デビュー作「マキとあたし」。どちらも単行本未収録です。

 雑誌以外は渋めの男性向きが多いです。

 

 

 漫画としては珍しい浅草弾左衛門物とか意外と揃わない「ギャートルズ」全3巻とかとか…

 来週の目録はちょっと未定です(^^;

 

 

4月23日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 

 ようやく天気も落ち着いてきました。花粉の方もなりを潜めたようでとりあえず小康状態を保っております。

 今週は「少女」と「りぼん」の雑誌がメインですが、ちょっと準備が悪くてあまり数が載っけられませんでしたm(_ _)m。その代わりグレードの方はまあまあだと思います。

 まずは「少女」で目玉で松本零士と藤子不二雄の単行本未収録です。

 

 左が光文社「少女」1957年5月号掲載松本あきら「黒い花びら」。右が「少女」1955年12月号掲載藤子不二雄「黄金のすずらん」です。

 松本零士のデビュー作は一般的には1954年弱冠15歳の時の「漫画少年」に掲載された「蜜蜂の冒険」ですが、その後は「毎日小学生新聞」への投稿のみで、実質的な商業誌デビューは高校卒業とともに始まり、この「黒い花びら」が最初となります。

 

 他にもわたなべまさこの雑誌初期作品や勝山ひろしの美麗な絵物語など見所満載の時期です。

 「りぼん」の方は、1970年前後の時期で一条ゆかり、巴里夫などの単行本未収録があります。

 

 雑誌以外は申し訳ないことに1冊だけ(^^;

 

 永島慎二傑作集1「漫画のおべんとう箱」著者サインイラスト付です。

 来週は「りぼん」残りか「マーガレット」か「花とゆめ」か…、まだ未定です(^^;

 ゴールデンウィーク中は前半休みで後半は営業の予定ですm(_ _)m

 

 

4月16日(土)
天気(晴)
売上
_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○
うなだれ4乗

 

 暑さと寒さの緩急がジェットコースターみたいな日々が続きます。おかげでなんだか体調いまいちです。

 今週の新着目録です。なかよし1975年以降です。あまり説明を要しないと思いますが、「キャンディキャンディ」です。掲載は1975年4月号〜1979年3月号の4年間とけっこう長期連載でした。

 他にこの当時の「なかよし」の見所をあげると、水上澄子の単行本未収録あたりです。

 

 単行本の方は、まずSF関係がちょっと。

 

 他に内田善美の「草迷宮・草空間」の初版と重版。

 最後に高野真美子の自費出版「いなくなった いさおちゃん」。

 今週はちょっと手抜きの日記です。

 明日名古屋の全連大市に出かける件は、いまコレヲ書いている時点でもどうしようか迷っています(^^;

 


4月9日(土)
天気(晴)
売上
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
うなだれ3乗

 

 桜の開花とともに花粉も最高潮の盛り上がりです、市場に行くたびにクシャミが止まりません(T_T)。来週の土日と名古屋において全古書連大市が開催されます。一応出かける予定なので来週の土曜日はお休みさせていただく予定です。目録の方は何とかする予定ですが、ちょっと量的には減ってしまうかもしれません。

 そんななんやで今週の新着目録です。また雑誌だけになってしまいました。しかも2種類で、小学館の学年誌と講談社なかよしです。

 学年誌は11冊が付録付の完品です。年代や学年により付録の内容もまた変遷を遂げている様子がわかります。デッドストック品ですが、付録を挟み込んだ状態で長期間保存されていたため、本誌や付録にちょっと歪みがでております。それを除けばどれも状態は良好です。

 

 

 本誌の方も色々と見所満載ですが、すべて紹介すると膨大になるので、当店的にお勧めを幾つか・・・

 

 左が1966年版谷ゆきこ「かあさん星」、右が1971年版「かあさん星」。内容もだいぶ変わりましたが、絵柄もずいぶんと変化しているのがわかります。

 60年代から70年代前半まではバレエ物というのが少女漫画の一ジャンルを形成していました。

 次に1969年小学4年生から幾つか。実をいうと店主がリアルタイムで読んだのが、ちょうどこの年代の学年誌です。読んでいたもので正確に歳がばれるのも学年誌の特徴です(^^;

 

 女の子のあこがれを描く高橋真琴も当時は常連。

 

 ちょうどアポロ11号の年で、この手の宇宙物の企画読み物も目白押しでした。

 

 

 小学館は元々雑誌掲載漫画の単行本化には不熱心だったため、学年誌に関しては1980年代になるまでは、ほとんど自社で単行本を出しませんでした。そのため60年代70年代の学年誌には、単行本未収録の漫画が満載です。上記4点も単行本未収録でございます。

 書いていれば幾らでも書くことはあるのですが、本当にきりがないのでこころへんで・・・

 なかよしに関しては在庫のすべてを今回掲載するつもりでしたが、学年誌の付録に手こずって1974年までしか掲載できませんでした。75年からスタートする「キャンディ・キャンディ」掲載文に関しては来週作業致しますm(_ _)m。

 とりあえず「なかよし」からは1点だけ紹介。

 

 

 「なかよし」が創刊された1955年の11月号です。このころの少女漫画雑誌は、漫画雑誌というよりも少女雑誌であって、漫画がメインではありませんでした。大半は絵物語であったり、人気子役を使用したグラビアや写真小説などが紙面を占めておりました。

 表紙は小鳩くるみ。関東の絵物語は当時の少女系挿絵画家としては最高峰の勝山ひろし。

 

 漫画は手塚がカラーを飾るが、他は添え物的な色彩が強く、描き手も少年向け主体の作家が多く、内容も少女向けに練られた物でなかった。

 昭和30年代前半に子役として絶大な人気を誇った松島トモ子。一緒にいるのは雪村いづみ。

 来週には「なかよし」の残り分、頑張ります。キャンディコレクターはご期待くださいm(_ _)m。

 

4月2日(土)
天気(曇)
売上( ̄▽ ̄;

 

 店売りがちょっと好調になってきたなぁと、思った矢先に思わぬ陥穴が控えておりました。今週の月曜日に市場から戻ってパソコン作業を開始すると、いきなりパソコンのモニター画面が飛びました(^^;。電源系が完全にやられたようで、全くうんともすんとも言わなくなりました。とりあえず分解してHDを取り出し、近所の同業者の店でHDの無事を確認すると、その足で秋葉まで出かけて新しいマシンを調達してきました。思わぬ散財です(T_T)。
 不幸中の幸いはHD内のデータは無事だったので、とりあえず2時間後にはメール環境だけは復旧出来ました。しかしアプリケーションや周辺機器、モバイル環境に関しては金曜になるまで完全には復旧出来ず。今週の目録作業にもずいぶんと影響が出ました。新しいマシンはそれなりに快適ですが、以前のと比べるとちょっとかさばるのと、メモリがまだ256メガバイトの標準状態なのでちょっと動作が緩慢になるケースがあります。早くメモりを買い足さないといけないのですが、先立つものがちょっと(^^;

 そんなわけで今週の新着目録です。雑誌は「ぶ〜け」、それから古い付録漫画が主体です。

 

 

 

 初期のぶ〜けの顔といえば、やはり内田善美を抜きには語ることは出来ません。創刊から約一年ほどぶ〜けの表紙を担当し、「草迷宮」に至る末期の仕事はほぼぶ〜けにおけるものでした。

 他には同じりぼんから三山節子、水樹和佳。マーガレット系から西谷祥子、あべりつこ、倉持知子。変わったところで曽根富美子なども活躍しておりました。

 付録漫画の方は、丘けい子、井出ちかえ、オオトモヨシヤス、うちのすみお、東浦美津夫、高野よしてる、いがらしゆみこ、イケスミチエコ、武田京子、中島利行、山田えいじ、鈴木光明、芳谷圭児、西奈貴美子等々。

 

 

 ふつうの単行本の方は、山上たつひことかはらたいらとかとか・・・

 

 今週新刊に追加1点です。

 北冬書房の高野慎三氏の婦人で故人である高野真美子の別PN秋野すすき名義の作品集「晴れときどきミステリー」が出版されました。

 遺作集の方では完全収録できなかった「北冬書房物語」も今回は完全収録されております。

 遺作集の方も長らく売切でしたが、1セット入荷しました。こちらもよろしくお願い致します。

 来週は完全付録付きを含む学年誌と余裕があれば「なかよし」を着手したいと思います。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮