桜の開花とともに花粉も最高潮の盛り上がりです、市場に行くたびにクシャミが止まりません(T_T)。来週の土日と名古屋において全古書連大市が開催されます。一応出かける予定なので来週の土曜日はお休みさせていただく予定です。目録の方は何とかする予定ですが、ちょっと量的には減ってしまうかもしれません。
そんななんやで今週の新着目録です。また雑誌だけになってしまいました。しかも2種類で、小学館の学年誌と講談社なかよしです。
学年誌は11冊が付録付の完品です。年代や学年により付録の内容もまた変遷を遂げている様子がわかります。デッドストック品ですが、付録を挟み込んだ状態で長期間保存されていたため、本誌や付録にちょっと歪みがでております。それを除けばどれも状態は良好です。
本誌の方も色々と見所満載ですが、すべて紹介すると膨大になるので、当店的にお勧めを幾つか・・・
左が1966年版谷ゆきこ「かあさん星」、右が1971年版「かあさん星」。内容もだいぶ変わりましたが、絵柄もずいぶんと変化しているのがわかります。
60年代から70年代前半まではバレエ物というのが少女漫画の一ジャンルを形成していました。
次に1969年小学4年生から幾つか。実をいうと店主がリアルタイムで読んだのが、ちょうどこの年代の学年誌です。読んでいたもので正確に歳がばれるのも学年誌の特徴です(^^;
女の子のあこがれを描く高橋真琴も当時は常連。
ちょうどアポロ11号の年で、この手の宇宙物の企画読み物も目白押しでした。
小学館は元々雑誌掲載漫画の単行本化には不熱心だったため、学年誌に関しては1980年代になるまでは、ほとんど自社で単行本を出しませんでした。そのため60年代70年代の学年誌には、単行本未収録の漫画が満載です。上記4点も単行本未収録でございます。
書いていれば幾らでも書くことはあるのですが、本当にきりがないのでこころへんで・・・
なかよしに関しては在庫のすべてを今回掲載するつもりでしたが、学年誌の付録に手こずって1974年までしか掲載できませんでした。75年からスタートする「キャンディ・キャンディ」掲載文に関しては来週作業致しますm(_
_)m。
とりあえず「なかよし」からは1点だけ紹介。
「なかよし」が創刊された1955年の11月号です。このころの少女漫画雑誌は、漫画雑誌というよりも少女雑誌であって、漫画がメインではありませんでした。大半は絵物語であったり、人気子役を使用したグラビアや写真小説などが紙面を占めておりました。
表紙は小鳩くるみ。関東の絵物語は当時の少女系挿絵画家としては最高峰の勝山ひろし。
漫画は手塚がカラーを飾るが、他は添え物的な色彩が強く、描き手も少年向け主体の作家が多く、内容も少女向けに練られた物でなかった。
昭和30年代前半に子役として絶大な人気を誇った松島トモ子。一緒にいるのは雪村いづみ。
来週には「なかよし」の残り分、頑張ります。キャンディコレクターはご期待くださいm(_ _)m。