久しぶりのうなだれマーク。もうお盆に入っちゃったからお客さんも来ないデスね〜。
今週の木曜日に牧かずま・赤松セツ子ご夫妻のご自宅に訪問しにまいりました。
場所は首都圏から電車で1時間ほど乗って、その後タクシーで10分ほど。
お住まいは自身のマンガにでも出てきそうなちょっとお洒落な建物でした。
お二方ともお元気な様子で、牧かずま氏はクルマでのスケッチ旅行、赤松セツ子氏は水墨画の教室を開いたりと忙しい毎日を送っている様子でした。
漫画を描かれていたのはもう30年以上前になるので、あまり細かいことは覚えていらっしゃらないようでしたが、それでも幾つか興味深いお話を伺えました。詳細はいずれ「貸本マンガ史研究」のほうで書く予定ですが、とりあえずさわりだけでも今回こちらでご紹介いたします。
牧かずま氏プロフィール
本名:中井広良
昭和3年7月生まれ 山梨県出身
昭和20年代中盤、子供向けに絵画教室を開く。
20年代末期から30年代頭まで白土三平等と共に紙芝居の制作にたずさる。
31年頃から貸本マンガや雑誌にマンガを発表する。
昭和45年頃より児童向け文具などのキャラクタデザインを行う。
赤松セツ子氏プロフィール
本名:中井節子(旧姓:赤松節子)
昭和12年生まれ 東京都出身
昭和31年?頃、絵の仕事を探していたところ長井勝一氏から牧かずまを紹介される。
以後、牧かずまの元でアシスタントを続け自身の作品も発表。
昭和36年頃、牧かずま氏と結婚。
店主は、中井紀子というペンネームは赤松セツ子の別名義(もしくは本名)だと思っていたのですが、実は”中井広美”、”中井紀子”、”牧のり子”などは牧かずま氏の別名義であることが判明しました。他に白土三平氏との交流などで興味深い話を伺えましたが、それはまた別な機会に発表したいと思います。
ずいぶん前振りが長くなりましたが、今週の新着目録です。
雑誌の方は1964年から70年までの週刊マーガレットをばらばらと31冊。目玉はとりあえずこの2冊。
マーガレット1964年6月21日号掲載、松本あきら・牧美也子合作「ブルーマーガレット」。マーガレット1967年1月22日号掲載、あすなひろし「拝啓ジュリーです!」。どちらも単行本未収録。
ナニゲに珍しい高橋真琴のホラーもの「のろわれた花嫁」、ホラーついでに西たけろう「墓場からの電話」。
敗戦記念日近くなので戦争物をご紹介。ユダヤ人収容所を扱った「蝶はここには住めない!」と大島弓子の単行本未収録「戦争は終わった」。
他の代表的作家の単行本未収録。西谷祥子の読切り「リルのあこがれ」、連載ものは珍しい矢代まさこの「とびだせ!三匹」。
今週は夏バテのせいか、文章に気合い入っておりません_| ̄|○。
雑誌以外には、まずりぼんカラーシリーズ。
古書では人気絶頂の巴里夫「チビとノッポの物語」と竹本みつる「ヒヤシンスの花嫁」。
左は貸本再末期のひまわりブックス472(確認されている最後は474番)おおうち初実「ふだん着の太陽」。刊期は不明ですが、おそらく1969年末か70年頭ころと推定。おおうち初実は、ちばてつやアシスタントのようで、ちばてつやの線を繊細にしたようなタッチで結構実力派なのですが、残念ながら単行本に関しては今のところこの1冊しか確認しておりません。
右は坂口尚のオリジナルもので一番レア(原作ものの絵本は除く)だと思われる「無限風船」。短編アニメーションにでも出来そうな感じの絵本です。
最後は風俗関連でこの2冊。コメントは省略(^^;
明日はコミケに行って、その後実家に帰省します。15日から17日までお店の方はお休みいたしますm(_
_)m