涼しくなったかともうとすぐに暑くなる(^^;。今頃はそんな季節です。店舗の引っ越しついでに、住居兼倉庫の引っ越しも画策中。10月から11月はかなりバタバタしそうな予感。
今週月曜日にA5サイズの雑誌というかマンガアンソロジーを大量に落札。整理に追われた都合でまた目録にしわ寄せが_| ̄|○
てなわけで申し訳ない、今週の新着目録です。項目的にはわずか7点。1980年代末から90年代前半のまんがアンソロジーのセットものが中心です。
まずは今週のお勧め。1988年に笠倉出版から創刊された「アメージングコミックス」。雑誌コード的には「コミックロリポップ」の増刊として発行されましたが、内容的には全く別系統。創刊当初から驚異的な濃さの連載陣でスタート、内容的にもかなりの充実振りなのに、なぜか5号であえなく廃刊。
おそらく外注プロダクションの手によるものと思える。あっさりと廃刊になるのは、スポンサーの笠倉出版と何かトラブッたのかと、色々とゲスな勘ぐりをしたくなるが、まあ単純に売れなかっただけなのかも知れない。
しかし執筆陣の陣容は異様なまでに濃かった。ざっとあげると・・・
坂田靖子・大野安之・原律子・高橋葉介・岡田史子・青山パセリ・赤井孝美・吉田しょうじ(吉田象二)・中森愛・みさきとおる・青木知・マディ上原・SUEZEN(飯田史雄)・藤原カムイ・すずな那智・加藤洋之&後藤啓介・西原理恵子・田北鑑生・押井守・火浦功・とりみき・伊達めがね・唐沢なをき・横山えいじ・高田明美・あろひろし・都築和彦・林下刹那(藤本ミツロウ)・星野之宣
しかも今となっては大物クラスの執筆陣の単行本未収録が満載でもあるのだ。
まずは大野安之の短編3本と連載2回分、坂田靖子のオールカラー頁5作品が単行本未収録。
「オネアミスの翼」の作画監督としても有名なSUEZEN(飯田史雄)。これがたぶんまんがデビュー作と思われる。おなじみの狐目の少女が登場する「ミステリーLIGHTS」シリーズ5作品も単行本未収録。おなじ「オネアミスの翼」つながりでイラストレーターの赤井孝美も短編2作品が未収録。
さらにSFマンガの巨匠、星野之宣の「環礁にて」も単行本未収録である。
奇才岡田史子も「輝うつばめ」、他「静和荘の話」も掲載されている。右は絵を見ただけでは99.99%の人は分からないと思われるが西原理恵子のイラストである。西原理恵子って、一応こうゆう絵も描けるんですね(^^;
個人的には名作「天下の公務員」を描いた吉田しょうじとか、奇妙なペーソス感があった、みさきとおる「真・ふこうなおおかみ」なんかも好きでした。
ほかには同人乗りの企画な割には7号まで続いた「4Spiritsプラス2」全7冊とか
少年キャプテンの別冊の位置づけで年1回という妙に刊行ペースの遅かった「少年キャプテンSELECT」全3冊とホビージャパンの「コミックマスター」の別冊だった「コミックマスタEX」全12冊です。
「コミックマスター」全50冊も入荷したんですが、そちらはさすがに処理が間に合わなかったので来週送りです。
雑誌以外はわずか3冊だけ。書記の花とゆめコミックスです。
神坂智子のデビュー単行本「夢みるセブンティーン」とマーガレット版からの復刻の忠津陽子花とゆめ版「バイバイB・Fどの!」。花とゆめ版の方が微妙にレアかも知れないです。
花とゆめに掲載された表題作「ヴィクトール街31番」と1961年〜63年頃の少女ブックに掲載した作品で構成された単行本。叙情的な作品が多く、店主のお気に入りの本でもあります。
来週は「コミックマスター」全巻できるかな(^^;