神保町裏通り日記  
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2月25日(土)
天気(晴)
売上(やっぱり寒い)

 

 

 先週は東京古書会館で中央市大市会というのがございました。サブカル系が多くあつまる市で期待していたのですが、買い物は無し_| ̄|○。でもまあお金使わなくて良かったか(^^;

 というわけで今週の新着目録です。かなり雑多です。

 女性向けには忠津陽子3冊。

 

 左は忠津陽子の中でも結構レアな花とゆめ「ランドルフの花嫁」。右はレアそうなんだけど意外とそうでもないひとみコミックス「どちらが恋のおじゃま虫」。

 

 男性向けには「ザ・レイプマン」シュベール出版社版全4巻。全冊サインイラスト付。

 

 りぼん付録ものには萩岩睦美。絵柄的には陸奥A子に次いで、付録もの向きの萩岩睦美です。かわいいのが多いのですが、今回意外と大物はありませんでした。まだ一箱以上在庫がありますので、残りもそのうち出したいと思います。

 雑誌の方はかなり雑多。LALAの別冊だったウェンディとかマーガレットとかフレンドとか少コミだとかビバ・プリンセスとかなかよしとか・・・

 

 こちらはLaLaの別冊として季刊発行された「Wendy」。この当時は店主もリアルタイムでのチェックはしていなかったので、はっきりとは覚えていないのですが4号か5号くらいしか続かず、「Cindy」とかに誌面変更したような気がします。あてにならない記憶なので(^^;、あてにはしないでください。デビュー直後の遠野一実(この頃遠野一生)や木村晃子、我孫子三和、清水玲子、望月玲子、小原須磨子などのちょっと懐かしい人たちが執筆しております。

 

 マーガレットからは大島弓子の単行本未収録2作品。「美花よなぜ死んだ!?」と「人形の家」、どちらも作者にとっては訳ありで、単行本には収録したくないそうです。

 上は少女フレンド1968年12月10日号。細川知栄子の「あこがれ」の主題歌を一般募集してGSに歌わせようという企画もの。この曲が何かに使われたとかレコードに収録されたとかの情報はちょっと分かりませんでした。

 来週はもう3月です。そろそろ確定申告しなきゃ(^^;

 

 

2月18日(土)
天気(晴)
売上(寒気戻る)

 

 コート要らないくらいあったかくなるかと思うと急にまた寒くなる、わけの分からないお天気の今日この頃です。

 今週の新着目録です。

 まずはお勧めで取り上げた、日文社の「ゆりかご 第1集」です。まあとにもかくにも美本です。詳細はこちら

 松本あきら「緑の国のマーヤ」がオールカラーで楽しめます。

 松本あきらついでに牧美也子共作との「わたしのエル」収録の週刊マーガレットを3冊。

 

 週刊マーガレット1964年9月13日号には、「わたしのエル」第1回掲載。

 

 そして週刊マーガレット1964年11月1日号には、この当時としては珍しい扉カラーで収録。さらにあすなひろしの単行本未収録「妖精の白い花」も掲載されております。

 男性向けには、この2冊。

 

 バロン吉元「17歳」と村野守美「秘薬淫楽」。どちらも微妙に珍しいです(^^;。

 付録マンガは、りぼんカラーシリーズが少しと講談社系の付録マンガ。

 

 左は、りぼんカラーシリーズ51鈴原研一郎「二人だけのワルツ」。見ての通りのバレエもの。右は、なかよし1957年6月オオトモヨシヤス「りんごのねがい」。ヨハンナスピリ「コルネリの幸福」が原作と思われます。

 

 お次は、牧かずま2冊。定番「赤い松葉づえ」と比較的珍しい少年もの「ふくめん投手」。

 

 のこりは前谷惟光のロボットもの「ロボットくん」と鈴木光明「もも子探偵長」。

 最後はイラスト集。

 

 池田理代子「オルフェウスの窓」。内田善美「日出処の天子2」。どちらもおまけ付の完品です。

 

 左は、和田慎二「アリス」。右は、内田善美「少年たちの記憶」。内田善美の方は残念ながら栞欠。

 最後の最後は矢口高雄「釣れづれの四季」。お魚好きには堪えられない画文集です。

 

2月11日(土)
天気(晴)
売上(水温む)

 

 

 少し寒さも緩やかになって来たような気もしないでもない今日この頃です。でもやっぱ寒いなぁ(^^;

 今週の新着目録です。マンガ少なめ。久しぶりに風俗もの多し。

 少女漫画雑誌は1985年りぼん1年分。

 

 ちょうど創刊30周年の頃です。お勧めはこのふたつ。太刀掛秀子「うらら・恋予報」、小椋冬美「眠れぬ森」。どちらも単行本未収録です。

 貸本はわかば書房の短編誌「花」が2冊。

 

 第3集と第8集です。どちらも高橋真琴の表紙が美しいです。3集には白井豊(東田健二)が第8集には佃竜二(ビッグ錠)が掲載されております。

 風俗ものは1970年前後のもの色々。

 三鬼俊「魔女検察官」、珠州九「不適応者の群れ」。どちらも千草忠夫の別名義。風俗関係の執筆者には良くあることですが、千草忠夫もひたすら別ペンネームが多い作家であります。

 最後はフランスのビザール系マンガ家グイド・クレパックスの2冊。

 

 左の「ビアンカ」は日本語翻訳物ですが、右の「VALENTINA PIRATE」はフランス語版です。序文によるとクレパックスの描くお尻はコミックスの中で一番美しいそうです(^^;

 

 

2月4日(土)
天気(晴)
売上(極寒)

 

 

 東京は身を切られるような木枯らしが吹いております。寒さも一段と厳しくなる頃、ふしぎとお店にお客さんが来店するようになります。毎年思うのですが、なぜかふしぎです(^^;

 そんな寒い今日この頃の新着目録です。今週は貸本がちょっと多め。

 まずは定番池川伸治2冊。

 

 左は池川伸和時代のB6単行本。奥付票がかけていますが、若木の傑作漫画全集461ですので、昭和33年の夏頃だと思われます。まだ牧かずまのアシスタント時代だと思われ。絵柄も牧かずま調です。右はひばりでホラーものを書きまくっていた時代のものです。なんで犬が霊柩車を引っ張ってるのかよく分かりませんが(^^;、池川らしいといえば池川らしいです。

 

 左は阿木二郎のホラー作品。宏文堂の阿木二郎作品は表紙も良いのですが中身も結構構成が良くて面白いです。右は丘けい子の貸本時代の作品。1966年の作品でマーガレットにデビューする少し前のものです。

 

 左は個人的に絵柄がすごく好きな沼田清の少年もの。表題の「小さな勇者」は「ヘンゼルとグレーテル」を下敷きにした作品。右は吉森みきおの青春もの。

 のこりは日の丸文庫から出された雑誌「ごん」と「劇画マガジン」。分類的には雑誌になるのですが、一応貸本屋で扱われたケースも多いのと出版社の絡みで、貸本に分類しました。

 

 貸本の日の丸文庫が出版したB5版角背ソフト表紙のざっし「劇画マガジン」です。創刊は1967年の10月。6号くらいしか続きませんでした。今回目録に掲載した3冊には山上たつひこの単行本未収録作品が載っております。

 

 こちらは同じく日の丸文庫から「劇画マガジン」の後を継いで創刊された「ごん」。4号で会えなく廃刊。創刊号にはたぶんおそらくもとやま礼子のデビュー作だと思われる「少年たちに栄光あれ」が掲載されています。

 次は雑誌付録。2冊とも絵物語です。

 

 左は吉川英治原作で作画が桑田次郎「竜虎八天狗」。右は梶原一騎原作で作画湯浅利八「風雲講道館」。

 

 最後に当店のメインジャンル少女漫画。定番でしかも人気の高い千明初美と久木田律子。人気商品だけあって、これ書いた時点でもはや売り切れ(^^;。

 来週はまた雑誌を〜

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮