急に雨が降ったり、晴れたりと、東京地方は天候不順です。
今週の新着目録です。先週とうってかわって雑誌ばっかりです(^^;
まずは1977年別冊少女コミック。ちょっと欠けがあるので10冊です。
この年、80年代を代表する新人が出現します。
左上、佐藤史生「恋は味なもの」。右上、吉田秋生「ちょっと不思議な下宿人」。下、夢野一子「光色の小さな部屋から」。これらがデビュー作となります。ただし3人とも別コミではあまり出世しませんでした。
他に気になる作家としては、1976年9月号でデビューした宮田陽子。1980年台前半くらいまで、週刊少女コミック、別冊少女コミック、DUO等に結構な数の作品を発表していましたが、ついぞ単行本が出ることがありませんでした(ひょっとして私が知らないだけ?)。
左は、宮田陽子にしては珍しいギャグもの「給食のお雑煮に涙がおちた」。右はちょっとシリアスなテーマの「16歳のおめでた」。しかし宮田陽子に関するデータってどこにもないなぁ(T_T)。
もう一つ雑誌は、マンガ情報誌として有名な「だっくす」と「ぱふ」。1980年代のマンガ読みは、大分お世話になったことでしょう。
もともとこの雑誌は1974年頃に発行された「漫画界」というミニコミ誌が母体となっている。その後「月刊漫波」、「まんぱコミック」と名を変え、1977年8月に「だっくす」となる。さらに79年1月号から「ぱふ」に誌名変更。つくづく誌名変更が好きな雑誌である。当初の発行は清彗社だが、1981年1月号を出した直後、内部分裂を起こし、「ぱふ」と「ふゅーじょんぷろだくと」に分かれる。その後1981年11月号で復刊を遂げるが、それ以降の発行は雑草社となります。
「だっくす」の頃は、まだサブカル色が残り結構面白い執筆陣がおります。
左上は、柴門ふみの初期ペンネーム、ケン吉名義での「山月記」。右上は、ポポロクロイス物語で売れっ子になった田森庸介の初期ペンネーム高峰丈のSF「アルタイラ アルタイラ」。下は、アナーキーな評論家、竹中労の「ヒッピーおじさんの昔ばなし」。
毎回、いろんなマンガ家の特集を組み、作品リストなどが掲載されたので、特定マンガ家の追っかけをするには大変良い雑誌でした。
今週は「ぱふ」の作業に追われて、単行本は2冊だけ。
左は川崎苑子の単行本で一番レアとなっている、「タンポポとりでに集まれ」です。状態は割と良いですが、揃いではなく2巻のみなのがちょっと残念。右は鶴書房のSFベストセラーシリーズ川又千秋「夢の戦士」です。帯も付いてて状態も良いです。
来週は何を出せますやら(^^;