東京地方は地獄の釜の底をぶち割った様な蒸し暑さから、急転直下で涼しくなったりと無茶な天気が続いております。これでまた暑くなるかと思うとちょっと鬱。
今週の新着目録は、JUNEと倉多江美と新刊2冊。
JUNEは1978年10月号が創刊号。当初は隔月で刊行され、2号目までは”JUN”という誌名でしたが(株)JUNからクレームが来たため3号目から”JUNE”という誌名に変更した経緯があります。
創刊号〜6号までが定価380円。7号から400円になりますが、8号でいったん休刊となります。かなりコアな雑誌で、それなりにコアな読者は着いていたと思われますが、さすがに経営的には苦しかったのでしょう。
休刊から2年後の1981年10月に再度復刊されます。そのときの定価はなんと600円。
どうゆう内容かを今更説明するまでもない雑誌かと思われますが、簡単に言えば腐女子(失礼!)向け雑誌の走りです。当時の言葉で表せば”耽美”の一言かも知れません。まあ特殊な内容だけあって、作り手側もかなり楽しみながら作っているのが感じられる雑誌ではありました。
左は1978年10月創刊号、右は1981年10月復刊第1号です。かなり長い時期を竹宮恵子の表紙で飾っておりました。
特殊な雑誌という所為だけでもないと思いますが、別PNで執筆するまんが家も結構いました。
左は女城あさま(松苗あけみ)「魔法人形」。右は樹々夏生(立原あゆみ)「夭折家族」。
左は、ゆうき通留(井出ちかえ)「ルネ・クレールの城」。右はケン吉(柴門ふみ)「2001年宇宙の旅」。
単行本未収録も比較的多い雑誌です。
左は吉田秋生「死亡お遊戯」。右も同じく吉田秋生「こうして私は少女漫画した」。
左は千明初美「ギンヌンガ・ガップの伝説」。右は同じく千明初美「蝶夢幻」。
個人的に好きな作家、矢代まさこ、武石りえこ等の単行本未収録も見受けられます。
左は矢代まさこ「瑠璃をみる」。右は武石りえこ「美少年の朝」。
JUNEの最後は、25周年に出た謎の冊子。
A4サイズでオールカラー。ジュネで活躍された作家を中心にした画集です。1冊ごとにシリアルナンバーが記載されておりますが、発行の経緯やどのくらいの部数が発行されたのか今のところ不明です。
単行本の方は、実に倉多江美オンリー。
この人はマア解説するまでもないか(^^;(手抜き)
最後は本日急になぜか新刊委託販売することになった水野英子作品2冊。
左の「ローヌ・ジュレエの庭」は2000年に夢時館から発行されたものです。
右の「月光石 1」は、今月出たばかりの新刊ほやほやです。1997年頃にプチフラワー誌上に掲載されたジュエリーファンタジーシリーズ2作品に書き下ろし3作品を加えた、連作短編集です。以前の作品集は夢時館から出されていましたが、今回は自費出版のようです。1巻と銘打たれているのは、是非2巻を出したいという意気込みの表れのようです。ファンの方のご支援をよろしくお願いいたしますm(_
_)m
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