神保町裏通り日記  
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9月30日(土)
天気(曇)
売上(^^;

 

 天気の話が多くて恐縮ですが・・・天候不順ですね。週間天気予報で月曜日から金曜日まで雨マークが付いているのを見て、うなだれまくってます_| ̄|○。

 最近ちょっと気になっている表記があります。たとえば「週刊マーガレット」という雑誌をWeb上で調べていると「週間マーガレット」という風な表記を見かけます。ちなみにGoogleで検索してみると「週刊マーガレット」は27,100件出てきて、「週間マーガレット」は204,000件も出てきます。漢字変換が”週刊”より”週間”を優先しやすいし、間違いに気が付きにくいのも理解できますが、でも10倍近くも間違った表記があるのはちょっと考え物なんじゃないでしょうか。

 今週の新着目録です。一新会大市と内職の封筒貼りの都合でちょっと少なめですm(_ _)m。貸本がちょこちょこと、雑誌がちょこちょこです。

 まずは貸本ですが・・・

 

 加藤輝彦(モンキーパンチの弟のほう)の初期単行本「闇将軍の声」です。眉毛のあたりがソレっぽいです。
 太平洋文庫の本は、表紙はすごく良いが、中の絵も話もダメダメってケースが多いのですが、この作品は結構楽しめます。将軍綱吉の時代に江戸中の犬を毒殺しようと暗躍する主人公に、別な陰謀が絡み出すという、割かしよくできたストーリーです。

 

 こちらは、なるみあきら「母のかきおき」です。絵のうまさでは定評のあるなるみあきらですが、時代によって絵柄が変わります。このころはちょっと星城朗二風です。

 

 細野みち子「アルプスの友」。定価170円なので、1962年の夏頃の発行のようです。割か支所期の作品です。

 

 ひばり書房「オール怪談81集」です。山上たつひこの単行本未収録「仮装地帯」が収録されております。
 しかし個人的には・・・

 いばら美喜「大天才」がおもしろいと思います。思わず”オイ!”と突っ込みを入れたくなる程、無茶なオチです(^^;

 少女クラブ1957年11月号は、これを書いている時点で売り切れてしまったので割愛。

 今週は潮出版の希望の友がメイン。

 

 こちらが希望の友1972年8月夏休み増刊号です。右は飛鳥幸子「赤い華」。SFベースの恋愛ものです。

 

 後には、どちらかというと少年誌指向になるのですが、もともとは両方の読者を対象にしていましたので、少女漫画も結構掲載されておりました。こちらは希望の友1973年4月号。右は南條美和「四月の風にのって」です。

 こちらは、潮出版でのギャグメーカーだったみなもと太郎「パイプフェニックス」です。名作「レ・ミゼラブル」の少し前に描かれた作品です。単行本未収録ではっきりした情報がないのですが、3話くらいは続いた作品のようです。

 

 こちらは「希望の友」の廃刊を引き継いだ「月刊少年ワールド」。しかしながら1年ちょっとしか持ちませんでした。その後を引き継いだのが「コミック・トム」でした。右は1979年11月号に掲載された、ジョージ秋山「あひるの反乱」です。

 本日店が終わった後で、菅野修氏の原画展に表参道まで出かけました。

 盛岡から上京された菅野氏ともお会いしてきました。

 この原画展は本日が初日で10月12日まで行われます。場所は南青山のビリケンギャラリー。お時間のある方は是非どうぞ(^^)/。

 

 

9月23日(土)
天気(晴)
売上(-_-;

 

 先週の衛星の話は、無事打ち上げ成功したようです。おめでとうございます(^^)/。

 つい先日、某所にまた出張買取してきました。今度は新書なんですが、2500冊くらいあったうち買取が出来たのが40冊弱でした。それを考えると当店はやっぱりすごく偏った店なのかもしれません(^^;。

 てなわけで今週の新着目録です。今週も相変わらず偏ってますか?

 まずは新刊、うらたじゅん「嵐電」。なかなか好い味わいの短編集に仕上がっております。

 昨日うらたじゅん「嵐電」出版記念パーティが開催されました。

 画像が悪くてすみません。左がうらたじゅんさん。右はつげ義春さんです。

 雑誌のほうは、花とゆめ、LaLaの別冊系です。数はちょっと少ないです。

 

 別冊LaLa創刊号1982年の初夏に創刊されました。大島弓子の絶頂期の単行本未収録「密造アップルサイダー」と吉田秋生の単行本未収録「オプチミストの食卓」が掲載されています。

 こちらは「花とゆめEX(エクストラ)」創刊号1983年の夏ごろ創刊されました。

 単行本のほうは、

 

 まずはSGコミックス2冊。左は榛野なな恵「ビッグキッドブルース/パイナップル・モーニング」他「ハイジが来た日」を収録した初期傑作集です。右は、陸奥A子「こんぺい荘のフランソワ/たそがれ時にみつけたの」。こちらも実は帯つきですが、帯が銀色のためスキャナで巧く取り込めませんでした。そのため帯を外して撮影しています。このSGコミックスもなかなか見かけないレーベルになりつつあります。

 

 左は、久木田律子「あいうえウリンボ」。右は、赤座ひではる「びっくりショック!」。

 こちらは菊川近子のホラー物「赤い爪あと」。

 最後に付録物から超レア物一点。

 内田善美のタロットカードです。りぼん1976年6月号の付録です。ミシン目で切り外されておりますが、状態は折れ等もなく良好です。全22枚、解説書も付属しております。

 最後にひとつ忘れておりました(汗

 「貸本マンガ史研究 17号」発行されました。こちらもよろしくです。

 またもうひとつ忘れてた(ボケか?)

 週刊マーガレット特別編集「ベルサイユのばら オールカラーイラスト全集」です。

 これで今週は本当におしまい(汗


 

 

9月16日(土)
天気(晴)
売上_| ̄|○

 

 

 陽気の方は、めっきりと涼しくなってきましたが、雨が多いのがちょっと困りもの。

 半年に一度航空宇宙関係の本をご購入いただく北海道のお客様がおります。このお客様が関連しているプロジェクトで作られた衛星が今月23日に鹿児島の内之浦で打ち上げられるそうです。

 HIT−SAT project : http://www.hit.ac.jp/~satori/hitsat/index.html

 ご成功を心よりお祈りいたします。

 今週の新着目録です。レアだけど端本と1950年代から60年代の年期ものの雑誌です。

 レアだけど端本の方。

 

 左は、旧KCフレンド細川知栄子「アテンションプリーズ2巻」。右も旧KCフレンドで、里中満智子「レディーアン2巻」。

 

 左は、若木ティーンコミックス青池保子「はだしのロリータ2巻」。右は、マーガレットコミックス本村三四子「Oh!ジニー」。

 みんな初版なんだけど、みんななぜか2巻ばっかり(^^;

 雑誌の方は、少女ブック2冊と少女クラブ1冊となかよし1冊と別冊マーガレット6冊。状態悪いのもあります。

 まずは少女クラブ。

 

 少女クラブ1958年2月号。少女クラブでは珍しい高橋真琴。この「白鳥の小ぶね」は読切り作品。

 

 左は牧美也子「ほのおのビーナス」。まだデビューして1年目くらいの作品です。右は、水野英子「銀の花びら」。まだ下関で描いている頃です。

 広島出身の谷川一彦「どこからきたの?」。これが連載第1回。どのような内容か、南海連載されたかなどは、今のところ不明。

 お次は「なかよし」1958年9月号。表紙が欠けていて、状態は最低ですが、面白い作品が掲載されております。

 

 左は、遠藤政治「だれかよんでる」。右も、遠藤政治「みえないとけい」。両方とも連載作品です。同じマンガ家が同時に2本の連載を行うと云うことは非常に希なことだと思います。ただしよく見てみると絵柄が違います。左は確かに遠藤政治の絵ですが、右は遠藤政治の絵柄ではありません。断定は出来ませんが、おそらくつげ義春の絵だと思われます。どうしてこんな連載をしたのかはよく分かりません。つげさんにでも聞いてみれば分かるかも知れませんが、聞いてみても「忘れた」とか言われるかもしれません(^^;

 

 少女ブック1959年3月号です。右は、わたなべまさこ「山びこ少女」。

  

 こちらは少女ブック1961年8月号。右は、わたなべまさこ「白馬の少女」。カラーの使われかたを見てもわたなべまさこが当時の主筆であったことが伺えます。

 残りは別冊マーガレット6冊。この文章を書いている時点で、すでに4冊が売れてしまったので、解説はパスということで(^^;。

 来週は、今のところなにも考えておりません(^^;

 

 

 

9月9日(土)
天気(曇)
売上(^^;

 

 

 今週の日曜日には、出張買い入れを2件行って参りました。どちらも少女マンガ雑誌で、両方併せて1500冊の量でした。ハイエースのロングサイズに目一杯の量です。客先に行って積み込みを行って、戻ってくるのには、対して労力を使いませんでした。しかしこれをエレベータ無しの4階にある倉庫に運び込むのには、実に4時間がかり(^^;。ふたりで階段を延べ75往復しました。てなわけで3日ほど、筋肉痛で死んでおりました(^^;。
 今回の買い入れの結果、少女マンガ雑誌の在庫は4500冊になりました。これを目録に全部し終わるには、何年かかるのかな(^^

 というわけで今週の新着目録です。今週はほとんど雑誌。単行本は超レアが1冊だけです。

 まずはそのレアな単行本を。

 里中満智子「あした咲く花」若木ジュニアコミックスです。里中満智子の中でも特に出にくいあたりです。カバー背上部に少イタミと小口が少し汚れていますが、この時代のものにしては、かなり状態がよい部類と思います。

 雑誌の方は週刊少女コミック、なかよし、少女フレンド、りぼん等です。今回は、細川知栄子と巴里夫の単行本未収録といろんなマンガ家さんのデビュー作とかとか・・・

 まずは細川知栄子・・・

 

 左は週刊少女コミック1973年7月8日号掲載「愛の序曲」。この作品に関しては在庫がもう少しあるのでそのうち内容の説明も加えてアップしたいと思います。右は少女フレンド1972年8月29日掲載「花のロマンス」第1回です。この当時週刊漫画系でカラー扉は珍しいです。

 

 左は少女フレンド1969年11月25日号掲載「マイ・ラブ」。右は少女フレンド1969年12月16日号のカラー口絵。

 こちらは巴里夫。

 

 左は、りぼん1973年6月号掲載「青幻記」。沖永良部島を舞台に、映画化もされた作品のコミカライズ。右は、りぼん大増刊1972年10月号掲載「ゆうやけ祭」。

 お次はデビュー作シリーズ。

 

 まずは少コミから。左上が1973年3月18日号掲載、大山和栄「おむこさん志願」。右上も同じ1973年3月18日号掲載、神坂智子「リ・リンド・リン」。下が1973年3月25日号掲載、高橋亮子「おにいちゃん」。上の二つは、おそらく単行本未収録です。

 

 

 つづいて「りぼん」。
 左上が りぼん大増刊1972年10月号掲載、佐藤真樹「夕陽色の午後」。右上も同じ号に掲載、陸奥A子「獅子座うまれのあなたさま」。
 左下が、りぼんコミック1970年11月大増刊掲載、田渕由美子「ママって不思議」。右下も同じ号に掲載、千明初美「雪の夜の物語」。

 来週は、レアものだけど端本を出したいと思います。

 

 

9月2日(土)
天気(晴)
売上(-_-)

 

 

 いきなり秋の気配が忍び寄って参りました。油断していると残暑が襲ってきたりするかも知れませんが、とりあえずはまあ楽ちんです。

 今週の新着目録です。今週もまずは新刊から。

北冬書房発行 うらたじゅん「嵐電」
定価1,680円

 北冬書房からの2冊目のうらたじゅん作品集「嵐電」です。9月中旬頃の発売となります。予約受付中ですが、9月21日までにご注文いただければ、著書サインをお付けいたします。よろしくお願いいたします。

 今週は少女漫画の中トロが多し、です。

 

 左は若木書房漫画選集大和和紀シリーズ5「先生にタッチ!!」。右は、若木ティーンコミックスデラックスいがらしゆみこ「レモンスカッシュ4人組」。

 

 旧KCフレンドから2冊。左は波間信子「朝日の中のあいつ」。右は神奈幸子「太陽にダッシュ!」。

 

 他に西谷祥子が5冊。マーガレットコミックスビニカバ付も2冊あります。ただしちょっと状態は悪いです。左の画像は、西谷祥子「白ばら物語」ビニカバ付です。右は浦野千賀子「かがやけ!フルターン」。

 雑誌は1970年から72年頃の「週刊少女コミック」。

 

 左は、上原きみこの1971年連載作品「愛のちかい」。単行本未収録です。右は1972年の読切り作品、森由岐子「負けられませーん」。森由岐子の珍しいホームコメディです。

 続いてバレエものを2作品。こちらがすずき真弓のバレエもの、1972年連載作品「あこがれの旋風(かぜ)」。

 こちらもバレエもの。1972年連載作品平田真貴子「きょうだい星」。

 最後に貸本。

 

 ナカムラマンガシリーズ初期(昭和30年)のオオトモヨシヤス作品「赤いリボン」。中にちょっと落書がありますので、ちょっとお安目。

 明日は少女マンガ雑誌推定1500冊の出張買取に行って参ります。いまからちょっと気が遠くなっております(^^;

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮