神保町裏通り日記  
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11月25日(土)
天気(晴)
売上_| ̄|○

 

 もうすっかり冬の気配です。私はなんだか背中の筋肉を寝違えたみたいで、背中が痛くて困ります(T_T)。

 今週の新着目録です。更新が遅くなってすみません。内職の都合もあってなんだかバタバタバタしております。

 金曜日の市場で宇宙関連の出品が大量にありました。何とか落札してきましたので、今週と来週はその成果を目録に・・・。特にロシア物とアポロ物が多かったのですが、今週はロシア物を主体にだします。

 まずは「子供の科学」で有名な原田三夫が設立した日本宇宙旅行協会発行のパンフレット2種。

 

 左は「月世界旅行と人工衛星」、右は「火星案内」。どちらも1956〜7年に発行された物です。火星案内の方には、ちょっと物議を醸した火星の土地分譲の予約案内が載っております。まあ10万坪で200円ですからシャレの範疇ではありますが・・・
 日本宇宙旅行協会(JAS)は、国際宇宙旅行連盟(IAF)(本部はスイス)の一支部で、当時は22の国で宇宙旅行協会というものがあったそうである。 会員には糸川英夫筆頭に、徳川夢声とか江戸川乱歩等という変わり種もいたそうです。しかしこの会員たちも、まさか人類が21世紀になっても火星に行くことが出来ないとは予想もしていなかったでしょうね(^^;

  

 こちらはちょっと珍しい単行本。どちらも朝日新聞社の発行ですが、左は、マーチン・カイダン「アメリカの宇宙基地」。副題にケープ・カナベラル物語とあるように、ロケットではなく基地がテーマの本です。右はソ連文化省編「スプートニク」。人工衛星第1号と第2号に関して、ソ連からの資料をもとに作成された本です。ライカ犬にに関しては一番詳しい本ではないでしょうか。昔ライカ犬の”ライカ”というのは犬種の名称だと思いこんでいたのですが、結局犬種に関しては不明(というか雑種)らしいです。

 

 

 左上が今回の一番押し「СОВЕТСКАЯ КОСМОНАВТИКА(ソビエトの航空宇宙工学)」写真図版豊富でソ連の宇宙関連写真集としては最高の1冊です。右上は「ПОКОРЕНИЕ КОСМОСА(宇宙を征する)」。発行年が1969年とちょっと古いので写真の種類もそれなりですが、やはり図版は多くて、特に初期の実験用のロケットが珍しいと思われます。

 左下「К ЗВЕЗДАМ(To THE STARS)」は、左上の物よりも少し歴史よりに編集されている感じです。その分カラー図版の比率は多めです。右下はフランスで発行されたソビエトの宇宙物。1990年のグラスノスチ以降、崩壊前の微妙な年代に発行された物。年代が新しいのでミールとかブランの写真もあります。

 まだ結構残っているので、次週も引き続き宇宙物出します。

 少女漫画雑誌の方はりぼん1991年1年分。

 「ときめきトゥナイト」は第3部に突入。

 単行本の方は

 

 ほるぷ平和漫画シリーズから2冊。左が「嵐吹くすさぶとも」。右が「夜はまだ明けない」。両方ともアンソロジーです。ほるぷ出版は「はだしのゲン」などの反戦漫画なども出版している会社ですが、「はだしのゲン」は図書館定番物としてすっかり定着しているのですが、こちらのシリーズは残念ながら絶版。こちらだって全国の図書館が常備していてもおかしくないくらいの優良書だと思うのですがね。

 てなわけで、また来週。

 ああ〜、一つ忘れておりました。宇宙の傑作機シリーズ「アポロ誘導コンピュータ」と「アリアン4」再入荷しました。お買い逃しのお客様はよろしく〜。

 

11月18日(土)
天気(曇)
売上(どんより)

 

 さすがに11月も半ばになり、だんだんと寒くなってまいりました。風邪引きそうだったり、そうでもなかったりと微妙な体調です。

 今週の新着目録は、プチフラワー1986年〜91年までと単行本がちょっとです(^^;。

 まずはプチフラワー。1986〜87年は倉田江美の単行本未収録が数多くあります。

 

 左は1986年2月号掲載、「かもめ台ひよこ組」。回数がはっきりとわからないのですが、不定期連載で4,5回掲載されたようです。右は1986年7月号掲載「お父さんとわたし」。ネコ特集と云うことで描かれた作品のようです。

 

 左は1987年4月号掲載「オサム」。右は1987年8月号掲載「たけし」。”MEN'S SENSITIVE WORLD”と銘打たれたシリーズ物だったようですが、何作品あったのかはっきりとわかりません。

 この1986年11月号からは高野文子「ラッキーお嬢ちゃんのあたらしい仕事」の連載もあります。

 

 作品に深いこだわりを持つ高野文子らしく、単行本化の際にいくつかの箇所で描き換えがあります。左が雑誌で、右が単行本ですが、デパートに侵入した3人組を撃退するのに、雑誌ではマネキンを単行本では鏡を使っております。

 お次はデビュー作。

 

 左は、かなり強いアクのある絵柄とストーリーを持つ、下村富実のデビュー作「TOKOYOの花」1991年7月号掲載。右は、その後ボーイズラブ系で名をはせる西炯子のデビュー作「待っているよ」1988年3月号掲載。

 

 左は、デビュー作で確固たる地位を築いた紫堂恭子のデビュー作「辺境警備」1988年3月号掲載。ちなみにこの号には1話2話と連続して掲載されました。右は、「エデンの東北」で幅広い支持を集める深谷かほるのデビュー作「毎日が日曜日」1987年12月号掲載。

 

 独特の深い文学表現で一境地を開いた(と、店主は勝手に思っている)上杉可南子のデビュー作「うすげしょう」1986年11月号掲載。プチフラワーからは3冊単行本が出ましたが、そのどれも水準の高い作品ばかりでした。でもレディスに移ってからは少し普通になってしまいました。ちょっと残念です。

 最後にも少し単行本未収録を・・・

 

 左は1986年7月号掲載、市川みさこ「オヨネコの不倫家族」。久しぶりの「しあわせさん」てな感じです。右は、1988年3月号掲載、文月今日子「金のアレクサンドラ」です。単行本の「金のアレクサンドラ」は、1990年にコミックHiで連載された物で、こちらはその原型となった読切り版「金のアレクサンドラ」です。

 雑誌は以上なのですが、単行本の方は特にコメントするほどの物がないので、今週はこれにて〜(^_^)/~~~

 

 

11月11日(土)
天気(悪)
売上(悪)

 

 

 いきなり天気が悪くて、しかも薄暗いので、気分も客足も暗いです。

 以前ちょっとだけ話をした、連載マンガの監修の件は、一応12月12日発売のヤングチャンピオン誌、THE SEIJI「ウェーブ」で決定。
 しかしながら当初のネームに大幅変更が入り、新しいネームに関しては未だに見ていないので、海の物とも山の物ともわかりませんし、どこら辺がどう監修なのかもさっぱり不透明(笑)。
 これに関しましてはまた後日ご報告いたします。

 てなわけで今週の新着目録です。

 まずは陸奥A子のりぼん時代の新書13冊全そろいしたので、一括売りです(^^;。ついでに作品リストも作ってみました。一応単行本未収録も4作品までは把握しているのですが、そちらの方もいずれまたご紹介したいと思います。

 陸奥A子というと70年代後半のりぼんの顔というようなイメージが定着しているくらい、印象が強い作家でした。いまでもレディス誌で現役で活躍されておりますが、陸奥A子ほどレディスへ移行しても作品としてのトーンが変わらない作家さんも珍しいと思います。個人的には陸奥A子のレディス作品も結構お気に入りです。

陸奥A子 単行本リスト
たそがれ時に見つけたの
獅子座うまれのあなたさま
金たろうくん
おいしい恋グスリ
わかって下さいお月さま
真夏の夜の夢
おしゃべりな瞳
雪雪物語
死んじゃうの?
秋にのって
ハッピーケーキの焼けるまに
樫の木陰でお昼寝すれば
ミルキー・セピア物語
黄色いりぼんの花束にして
たとえばわたしのクリスマス
パーシーの森
すこしだけ片想い
いつのまにか春の色
冬の夜空にガラスの円盤
オリオン座から汽車にのって
歌い忘れた1小節
木枯しソングでスキップラララ
マジカルミステリー・インスタントコーヒー
きのうみた夢
Twinkle Twinkle あの娘の横顔
こんぺい荘のフランソワ
まぼろしの銀の匙
天使も夢みるローソク夜
かるくかすかなる音にて
黒茶色ろまんす
粉雪ポルカ
雪のティアラ
月無し夜の宇宙兎
ペパーミントドロップ・タンゴ
ため息の行方
人参夫人とパセリ氏
ステキなことばかり
一月座ロマンチック・ツアー
黄咲町ラプソディ
流れ星パラダイス
陽気なブルー・カナリア
月のベンチで待っているから
薔薇とばらの日々
土曜の午後のチアフル・ティアフル
うららか・な・そわ子
ほのかに眠い昼下がり
涙のストロー・ハット
金色のユウウツ銀色のメランコリー
時の贈り物
そろそろ髪を切ろうかなぁ
ハクション ガールズ

 

 雑誌の方は1冊だけ。しかもこれ書いている時点では、すでに売り切れ(^^;。

 ちょっとイタミがありますが、高橋真琴のピンナップが売りです。

 他には定番の千明初美2冊とキャンディキャンディのセット物。こちらは定番なんで飛ばします。

 ちょっと変わったところで、土田よしこ。

 

 「つる姫じゃ〜!」の全3巻セットと「きみどり みどろ あおみどろ」愛蔵版。「つる姫じゃ〜!」の全3巻セットは結構珍しいと思います。

 

 それから巴里夫「はひふへほしのこ」。ちょっとカバー状態不良ですが、花とゆめコミックスの初期物としてはまあ良い方です。右は榛野なな恵「あした、船にのって…」。出版数が少なかったみたいで、結構見つからない作品です。

 最後は、マイアニメの付録「とんがり帽子のメモル設定資料集」です。なぜか一緒に挟まっていたキャロルの付録のシールはオマケです。

 それでは、また来週(^_^)/~~

 

 

11月4日(土)
天気(曇)
売上(-_-;

 

 神田古本祭り終わりました。お天気に恵まれたので、客足はまあまあでした。まあ客足だけかも〜。

 今週の新着目録です。雑誌りぼんは、1989年〜1990年の2年分。雑誌以外は小学館のミニレディー百科。ちょっと少なくてすみません。

 りぼんの方は、谷川史子とか柊あおいとか矢沢あいとかが台頭してくる時期ですが、やっぱり”ちびまる子ちゃん」が絶大なる人気を誇っていた時代ですね。ちょうどアニメがはじまったのもここらへんの時期でした。

 

 お次は、小学館入門百科シリーズ内ミニレディー百科です。

 

 

 ミニレディー百科は1970年代中盤から1990年代にかけて、小学館から出版された物です。最初に出された1冊は、写真の1番上左の「おしゃれ入門」だったようです。当初は小学館入門百科シリーズとして通巻表記がされていたり(あとからミニレディー百科シリーズとして通巻表記が直されます)、途中でカバー絵が変更されたり、判型が変更されたりしたため、シリーズとしての全貌が非常にわかりにくいです。

 子供時代に愛読した方も多いため、古書としても人気のあるシリーズです。特に初期の物は、少女コミックの作家を多数起用しているため、萩尾望都、竹宮恵子、上原きみこ、市川みさこ等、多彩な顔ぶれの漫画家がイラストを担当しております。

 今回アップした物は、初版ではありませんが初期装丁の物ばかりです。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮