なんだか静かな一週間でした。
今週の新着目録は、りぼんカラーシリーズ31冊+αとぶ〜け別冊系です。
まずはりぼんカラーシリーズから。
りぼんカラーシリーズは、りぼん1963年5月号付録:竹本みつる「ふたりの花物語」を第1作(ただし1作目はりぼんカラーブックと表記されている)として、1969年9月号付録:巴里夫「おてんば選手」までの約6年強、通巻77作に渡るシリーズ作品です(通巻表記のない増刊としてむれあきこ「四つ葉のクローバー」があるので正確には全78巻)。サイズはB6(「四つ葉のクローバー」のみ幅のちょっと狭い新書サイズ)、ページ数は基本的に132頁(表紙裏表紙含む、多少変動有り)でした。
内容的にはオリジナル有り原作付有り映画原作のコミカライズ有りと色々バラエティに富んでおり、基本的には1話完結もの(例外的に樹村みのり「ふたりだけの空」が3話構成)です。シリーズ中一番作品が多いのは竹本みつるで8作品、巴里夫が7作品、芳谷圭児が6作品(合作を含めれば7作品)でした。
表紙に関しては前期のものはオリジナルの写真が使われていました。後期になるとマンガ家の手によるものが増えてきます。たまに井出ちかえ「みどりの館」の様に中のマンガ家と表紙のマンガ家が違うというケースもありました。「みどりの館」の表紙は谷悠紀子です。
雑誌の方はまずはぶ〜けせれくしょん。
1984年1月20日号通巻2号目「内田善美大特集」です。本誌はA5でsyが、こちらは一回り大きいB5サイズです。内田善美最後の作品となる「草空間」が掲載されております。
お次はぶ〜けデラックス。
1981年2月10日号、こちらが創刊号となります。三岸せいこの単行本未収録作品「グリーンスリーヴス」が掲載されております。
今回は三岸せいこ小特集。三岸せいこは、1978年りぼんデラックス春の号「スパンクさんのにわとり小屋で」でデビューします。最後の作品は1983年ですから約5年間の活動です。この5年間にぶ〜けを中心に13作品を発表します。単行本はわずか2冊。一見ファンタジー寄りの作風ですが、ファンタジーとゆうよりもノスタルジーと不条理を少女マンガに詰め込んだような作風で、ブレークはしませんでしたが未だにコアなファンが多い方でもあります。断筆した理由は未だ不明です。個人的にはすごく残念。
左はぶ〜けデラックス1982年9月10日号掲載「ドーンを待ちながら」、こちらも単行本未収録です。右は最後の作品となったぶ〜けデラックス1983年2月10日号掲載「夜行列車にのって −コメディ版 夢みる星に…−」です。こちらもやっぱり単行本未収録です。
同じ最後の作品で、かつ単行本未収録ということで…
ぶ〜けデラックス1981年9月10日号掲載、あべりつこ「ほほえんだ夏」です。比較的明るい話が多かったあべりつこでしたが、最後の作品はちょっと悲劇的なタッチです。断筆の理由に関しては、子育てのためということらしいのですが、確証はつかめておりません。こちらも個人的にはすごく残念。
最後にあべりつこ繋がりでグッズの紹介。
アポロ社の幼児向けジグソーパズルです。何年頃に発売された商品化ちょっと不明なので、これがマンガ家を辞めてから描いたものなのかとかは不明です。あべりつこらしい可愛くて明るい絵です。