都心部は桜満開です。天気はちょっと悪いですが。花粉症の方はまあ相変わらずです。今年はクシャミより咳の方が出ています。鼻水もしんどいけど咳もしんどいな。
今週の新着目録です。今週はりぼんの別冊系主体です。りぼんコミックが1冊、りぼん大増刊11冊、りぼんオリジナル15冊です。あとは貸本が2冊。
まずは、りぼん大増刊。末期になると新人養成の為の雑誌という色合いが強くなってきます。そんなこともあってデビュー作とか、単行本未収録が多いのが特徴です。
左は池野恋の単行本未収録「MY様に捧ぐ」りぼん大増刊1979年5月号。右は佐藤真樹の単行本未収録「フランスパン物語」りぼん1976年大増刊お正月号。
千明初美2作品。左は「かじか沢物語」の続編「かじか沢夜話」りぼん大増刊1980年3月号。右は「お二階は診察室」の続編「こがらし日記」りぼん大増刊1980年11月号。
左は新里敦子「ゆきんこ」りぼん大増刊1979年1月号。右はエチエンヌシリーズで有名な水星茗の初期作品「恋は貧しく美しく!?」」りぼん大増刊1980年11月号。
お次は『りぼんオリジナル』です。
左は創刊号の1981年春の号。当初は年5回程度の不定期発行でした。右は2002年10月号。ちなみに廃刊は2006年6月号でした。
まずは小田空「めんたんぴんリーチうるトラ」。りぼんオリジナル創刊とともに始まったこの連載は、毎回主人公とか設定が変わり、最後には萩岩睦美を同行したヨーロッパ旅行記へと変貌するという迷走を続けた。「空くんへの手紙」に埴輪と土偶の恋愛話2話分を収録するのみで、あとは単行本未収録になってます。左は第1回りぼんオリジナル1981年春の号。右は最終回1982年冬の号。
こんな感じで中途半端に単行本収録される例が結構ありました。
前編だけが刊行されて後編がついに発行されなかった、篠崎まこと「ぐみの実荘ものがたり」。連載は全5回で完結しましたが、3回までが前編に収録され、後編は単行本1冊に見合う他作品待ちだったようなのですが、結局これ以降りぼんでの作品発表はありませんでした。そのため後編は発行されず、第4回と第5回は未収録のままです。左は1983年初夏の号掲載第4回「5月病かな?」。みぎは1983年夏の号掲載第5回「3度目の正直」。
半端な収録といえばこちらも同じ。
彩花みんの「ぴょん」。同名タイトルの単行本が出ておりますが、4話ほど未収録になっています。こちらはりぼんオリジナル2002年10月号。
更に単行本未収録を続けます。
左は、おーなり由子「夏のおわりに水族館」りぼんオリジナル1984年秋の号。右は弓月光「ハンドメイドのイブ」りぼんオリジナル1983年初夏の号。
雑誌の最後は新里敦子で締めくくり。
左はりぼんオリジナル1982年冬の号掲載「流星」。右は1983年春の号掲載「風に向かいながら靴をはいた」。この作品が一応私が把握している最後の作品です。
新里敦子は、単行本「月夜とセロ弾き」が1冊あるだけで、その他の作品は未収録となっています。新里敦子は、阿保美代や奈知未佐子に通じる上質なメルヘンを書く作家さんでした。描き続けていればそれなりのポジションを得るだけの実力がある作家さんだと思いました。ちょっと残念です。
貸本の方は、今週は2冊だけです。
上が南條美和「水色の妖精」。そして同時収録、藤本典子(一条ゆかり)「ブラボーエミリー」。下が「風車62集:オオトモヨシヤス特集号」。そして同時掲載、藤本典子(一条ゆかり)「シェールの湖」。
藤本典子名義の貸本作品は、5作品程度が存在するようです。
りぼんオリジナル1981年冬の号に一条ゆかりのインタビュー記事があり、そこで貸本時代の話をちょっと語っているので参考に一部をご紹介。
今週はこれまで〜。
えーと最後に神保町のお仲間紹介。以前神保町のすずらん通りで営業していた、かんけ書房さんが白山通り水道橋寄りに新オープンしました。
ホームページはこちらです。
http://homepage2.nifty.com/kanke/
ごひいきの程よろしく〜。
来週はりぼんの残りを予定です。