神保町裏通り日記  
トップページへもどる
02年
03年
04年
05年
06年
07年
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

 

9月29日(土)
天気(雨)
売上(-_-;

 

 昨日は30℃を超え本日は20℃代前半。一日の気温差が10度もあると調子狂っちゃいますね。

 今週の新着目録です。りぼん1987年の売切追加とプチフラワー1999年1月号〜廃刊(正確には”フラワーズ”への誌名変更)までの2002年5月号までです。今週はマンガは雑誌だけで、あとはアダルトがちょっとです。

 これが「プチフラワー」としての最後の号、2002年5月号です。創刊が1980年ですので22年間続きました。でもまあ、連載7作品がそのまま「フラワーズ」に継続されたので、あまり廃刊→新創刊という感じはしません。単に誌名変更ですね。

 2000年になりますと、坂田靖子の作品に単行本未収録が見受けられるようになります。

 

 左が2000年5月号「竜を飼いたいお姫様」。右が2001年7月号「ピンボックス」です。他にも2000年から2002年にかけて3作品単行本未収録があります。

 

 左は、”ささやななえ”から”ささやななえこ”にペンネームを変更した、ささやななえこの「アフター・5」。1999年7月号掲載。最近マンガを見かけなくてちょっと寂しいです。右は、現在ビッグコミック誌で実業団バスケットボールを描いた「ファイブ」、イブニング誌で老人介護をテーマにした「ヘルプマン」を連載中のくさか里樹の「人生交換Xデー」。2002年1月号掲載。実力派の人です。

 来週は久しぶりに貸本マンガの予定です。それから売切補充のりぼんも予定。毎度おなじみであくまでも予定ですが(^^;。

 

 

9月22日(土)
天気(晴)
売上(^^;

 

 なんだか8月みたいな陽気が続きます。暑いのはもう勘弁して欲しいです(T_T)。

 今週の新着目録です。劇画タカラヅカ名作10選とプチフラワー1997年〜98年です。

 

 1977年にPart1〜3まで、主婦と生活社「週刊女性」の20周年記念別冊という位置づけで刊行された「劇画タカラヅカ名作10選」です。各冊に10作品が掲載されたわけではなくて、Part1に名作3本、新作1本、Part2に名作3本、新作1本、Part3に名作4本、新作1本の割合で掲載されました。全3冊で、名作10本、新作3本ということです。

 

 Part1に武田京子「星影の人」、わたなべまさこ「虞美人」他。

 

 Part2に井出ちかえ「南の哀愁」、細川知栄子「あかねさす紫の花」他。

 

 Part3にイケスミチエコ「サルタンバンク」、あすなひろし「虹のオルゴール工場」他。かなり濃い陣容です。

 プチフラワーは1997年から98年。定番過ぎてもはや解説不可能(手抜き(^^;)

 雑誌以外は、「宮澤賢治・漫画館」1巻と2巻。宮澤賢治をコミカライズした物で、5巻まで刊行されたシリーズですが、今回は残念ながら1巻と2巻のみ。

 

1巻
あすなひろし「セロ弾きのゴーシュ」
水木しげる「カイロ団長」
永島慎二「注文の多い料理店」
スズキコージ「月夜のでんしんばしら」
たむらしげる「氷河鼠の毛皮」

2巻
村野守美「狼森と笊森、盗森」
樹村みのり「ひかりの素足」
やまだ紫「フランドン農学校の豚」
スズキコージ「北守将軍と三人兄弟の医者」
坂口尚「黄いろのトマト」

 こちらも陣容はかなり濃いめです。

 

 来週はプチフラワーの廃刊号(2002年5月号)まで突っ走る予定です。その他はちょっと未定です。

 

 

9月15日(土)
天気(晴)
売上(^^)

 

 なかなか涼しくなりません。長期予報によると今年はほとんど秋がないそうです。10月くらいまで暑さが残って、その後いきなり寒くなるそうです。なんかやだなぁ。

 今週の新着目録です。雑誌の古い方は「少女ブック」と「りぼん」。それから「週刊少女コミック」の創刊号が入荷しました。

 

 まずは少女ブック。1961年11月号と1962年1月号です。

 

 わたなべまさこ「白馬の少女」とか、牧かずま「泣かないで!」あたりが柱でしょうか。

 他に

 水野英子の未完連載作品「ファニ」も載っています。

 りぼんは1冊だけ。

 

 牧美也子「マキの口笛」と、わたなべまさこ「おかあさま」がなんと言っても2大柱。

 古い方の最後は、週刊少女コミック創刊号です。

 

 

 灘しげみ「勝利にアタック!」、百田てるよ「プレイ!テニス」、山田路子「ブラボー!フラワーメイト」の3本は、隔週だった「少女コミック」から引き続きの連載。上原きみこ「ルネの青春」を含む7本が新連載。ひだのぶこ「ふたりのボビー」含む3本が読切りという、新たな船出でした。

 新しい方は、「プチフラワー」1995年〜96年の2年分。

 

 ビッグコミック増刊で「公家侍秘録」を公表連載中の高瀬理恵「秘聞香」とか、その後の消息がちょっと不明なTAMIの「YES/NO」とか、やっぱり新人あたりが面白い時代です。

 来週もプチフラワーとその他の予定。あと9月17日月曜日はお休みします。通販のお返事はちょっと遅れるかもしれません。

 それでは皆様良い連休を〜

 

9月8日(土)
天気(蒸)
売上(^O^)

 

 台風一過蒸し暑いです。そろそろ楽になりた〜い。

 今週の新着目録です。雑誌の古い方は「なかよし」「少女」。新しい方は「プチフラワー」。雑誌以外はりぼんカラーシリーズが2冊。

 

 まずは「なかよし1958年夏やすみ臨時増刊号」。増刊号なので全作品読切りです。谷川一彦「黒いふうせん」が収録です。

 

 

 

 「なかよし」残り2冊は、1961年2月号と1961年12月号です。このころは12月号に最終回を乗せる慣習があったのでしょうか? 1961年12月号は、ほとんどの作品が最終回です。

 左上つのだじろう「雨の子のうた」。右は水野英子のバレエ物「石の花」。左下、手塚治虫「エンゼルの丘」。最終回はちょっと単行本収録と違いがあります。右は村野守美「星の子ロリー」。デビュー3作目で、初めての連載作品です。

 お次は光文社「少女」。

 

 

 1963年1月号と1963年2月号です。「少女」が光文社の方針変更により廃刊になった年ですが、廃刊号が具体的に何号かは今のところちょっと不明です。

 雑誌の方の残りはプチフラワー1993年と1994年の12冊。

 連載作品は、もう普通に単行本化されているので、特に解説することはないのですが、非情に面白いと思ったのは、プチフラワーコミックスクールの佳作作品の面々。

 

 

 どの作品の画もストーリーも非情にグレードが高い。左上1993年7月号葉月まゆ「ひかりのこえ」。右上1993年9月号Betsy「花の名前」。左下1994年7月号今田まり「昇る光」。右下1994年11月号塩川桐子「ふしあな」。

 個人的には、重いテーマに果敢に挑戦した葉月まゆ「ひかりのこえ」を高く評価したいと思います。

 

 えー、来週はプチフラワー+集英社の古い雑誌の予定です。

 

 

9月1日(土)
天気(曇)
売上(涙)

 

 ようやく涼しくなりました。今年の夏はとにかく凄い暑さでした。またぶり返さなければよいのですが。

 久しぶりに”今月のお薦め”を更新しました。6ヶ月ぶりの更新なので”今月の”という看板には偽りありですね(^^;

 

 細川知栄子デビュー作「くれないのばら」掲載の『少女クラブ1958年夏のまんが増刊号』です。細川知栄子以外にも見所満載の号です。詳細はこちら

 と書いたのですが、目録アップして15分後に売れてしまいました(^^;。ちょっとさびし〜〜!

 えーとすいません。ここまで書いていながら時間切れでちょっと出かけなくてはならなくなりました。

 行き先は表参道・ビリケンギャラリー”うらたじゅん個展 夏のてっぺん”です。皆様も是非どうぞ。

 日記の続きは戻ってきたらまた書きます。多分夜中になってしまうと思いますが。

 でまあ、帰って参りました。

 

 個展の方はかなり盛況でした。うらたさん初めての個展おめでとうございます。

 気を取り直して、今週の新着目録です。

 今週のメインはプチフラワー1989年〜1992年まで。プチフラワーは1989年に月刊から再び隔月刊に戻ります。90年代に近づく色々と見所が増えてきます。

 

 左は、坂田靖子「ライアンの娘」です。1991年1月号から1992年1月号まで全7回掲載されました。長さが中途半端だったのか、いまだに単行本になっていない連載作品です。右は諏訪緑「ネフェルティティの胸像」1990年11月号掲載作品。こちらも単行本からこぼれ落ちております。

 

 左は1992年5月号掲載、上杉可南子「四辻の社で」。プチフラワー掲載作では、これのみが単行本未収録です。右は、リイド社において青山パセリ名義で活躍もしていた青山広美「箱舟の朝」です。青山パセリと違ってエロチックな描写はありませんが、同じようなSFを題材にした作品が多いです。確証が取れませんでしたが、プチフラワー掲載作品は単行本化はされていないようです。

 

 風虎書房の夏コミ新刊「世界の射場から」と再刊「宇宙の傑作機2.5 ジェミニ宇宙船」も入荷しました。

 さいごはちょっとアダルト。

 裏窓叢書全10巻です。耳慣れないペンネームが多いですが、濡木痴夢男とか団鬼六とか千草忠夫とかの別名義作品もあります。挿絵家も一流で、なかなか良いシリーズです。

 来週もプチフラワーと古い少女マンガ雑誌の組み合わせ。しばらくこのパターン続きそうです。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮