神保町裏通り日記  
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3月29日(土)
天気(晴)
売上
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 神保町近辺では桜が満開です。

 この桜に併せて神保町では、3月28日〜30日の期間さくらみちフェスティバルが開催中です。靖国通りの歩道では古本屋のワゴンも出ております。是非足をお運びください。当店も明日の日曜日は営業しております。

 てなわけで今週の新着目録です。ほとんどアニパロマンガ系ですが、一部新書とデラックスマーガレットの古いところがあります。

 

 こちらはデラックスマーガレット1969年秋の号。高橋真琴「最新ウェディングドレス集」はカラーで2ページ。その他西谷祥子の単行本未収録「薔薇少女」も掲載。

 

 こちらはデラックスマーガレット1970年春の号。西谷祥子単行本未収録「行ってしまった小鳥」。他に単行本未収録として、忠津陽子「王女ラフレシア」も掲載。

 続いてアニパロコミックスです。

 

 「アニパロコミックス」は、1982年にみのり書房から刊行されました。当初は、月刊OUTの増刊という体裁でした。初期は不定期刊で1986年の11号から隔月刊行になりました。1993年3月号の通巻54号まで続きました。ただし予定されていた廃刊ではなく急な事のようで、誌面のどこにも廃刊のことは書かれておりません。みのり書房の経営上問題とか、キャラの2次使用に関するトラブルとか廃刊の原因はいくつか噂されましたが、ハッキリとは分かりません。

 1980年代中盤に「キャプテン翼」のパロディが同人誌を中心に流行出すと、アニパロ自体が一大ムーブメントを巻き起こします。「アニパロコミック」もその波に乗って次々と新しい増刊をだします。

 

 左は1987年の増刊「あなたもマンガ家になれるかな? 特集」。右は1985年11月に出た増刊「アニパロコミックス アンド・ナウ」。

 増刊で一番続いたのは「アニパロコミックス・ジュニア」

 

 1988年4月号から1993年2月号まで、通巻22号です。

 今回諸般の都合でこちらの商品はセット売りのみとなっております。

 

 ラポートから1984年に刊行された「まんがアニメック」。「アニメック」の増刊として4号まで刊行されました。

 

 庵野秀明、赤井孝美のマンガとか山本鈴美香が載っている、かなり片寄った趣味で編集されたマンガ雑誌でした。

 続いて同じラポートから「ステイ」。

 

 要するに「まんがアニメック」の誌名変更です。2号までしか出ませんでした。

 

 布浦翼、和田慎二、中山星香、いまいかおる、冨士宏、伊藤まさや、ゆうきまさみ等が同居する思いっきり趣味に走った誌面でした。

 ちなみに編集者の小牧雅伸氏によると「まんがアニメック」は5冊、「スティ」は4冊刊行されたと記されていますが、多分何かの勘違いだと思われます。どんなに探しても「まんがアニメック」は4冊、「ステイ」は2冊しか見つかりません。

 

 マンガ情報誌「ぱふ」の分裂により発生した「ふゅーじょんぷろだくと」。現在の「COMIC BOX]の前身です。マンガ情報誌の割にはマンガが結構載っていて、しかも片寄っていたので個人的には結構好きな雑誌でした。

 こちらは「ふゅーじょんぷろだくと1981年10月号」掲載、火野妖子(堀内満里子)「新学期」。

 最後は普通の新書から。

 

 佐伯かよの「マーメイド・レポート」。著者サイン付です。

 来週は「ロリポップ」と「別冊マーガレット」「りぼん」の売切補充の予定です。

 

 

3月22日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 日中はもう暖かいのですが、朝晩はまだまだ冷え込みます。何を着たらいいのか悩む季節です。ついでにこの時期になるとヒノキ花粉が飛び始め、目がかゆくなったりクシャミが出たりで困りもの。それはさておき今週の市場でまたまた雑誌を200冊ばかり仕入れました。保管場所も限界なのにどうすんでしょうね(^^;。仕入れた雑誌は60年代後半から80年代のりぼん、マーガレット、フレンド、なかよし等々。いずれ整理して目録アップいたします。

 今週の新着目録です。雑誌は小説ジュネです。雑誌以外もジュネ大全集のみです。これでようやくジュネ系も在庫分は片が付きました。

 

 前回の続きの1991年〜2003年までの40数冊。

 

 小説ジュネの別冊「ロマンJune」が2冊。角形の変形版です。

 単行本の方は、ジュネ大全集全12巻。月報付で状態も良いです。

 今週は解説抜き(手抜きですいませんm(_ _)mジュネってちょっと苦手なんです(^^;)。

 来週はアニパロ系と古めの雑誌の売り切れ補充の予定です。

 

 

3月15日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 毎年お彼岸がtかくなると花粉症の症状が出ます。時期から考えるとヒノキ花粉のアレルギーのようですが、通常はスギ花粉との合併症が多いようで、ヒノキ単独は珍しいみたいです。毎年症状のレベルが違うのですが、最近は目に余り来ずにノドに来るようです。

 ちょっと詳細が分からない訃報なのですが、鈴原研一郎さんが亡くなられました。情報が間接的に伝わったので命日もハッキリしなかったのですが、ネットを検索したところ毎日新聞に訃報が掲載されておりました。ご冥福をお祈りいたします。

 今週の新着目録です。小説ジュネは今週もやっぱり間に合いませんでした(^^;。別マとハロウィンとミニレディー百科とかとかです。

 

 別冊マーガレットは、2冊だけ。こちらは1970年3月号。忠津陽子「ジムとレイチェル」。単行本未収録。

 

 こちらは1973年11月号。こやのかずこ「秋がおくってくれたもの」。単行本未収録。

 雑誌残りは朝日ソノラマ「ハロウィン」。

 

 「ハロウィン」の創刊は1986年1月(推定)だろうと思われるのですが、終刊の時期はハッキリしません。90年代前半まではあったと思うのですが、記憶が定かではありません(^^;。

 ハロウィンと言えば、伊藤潤二という連想が働きますが(ホントか?)、デビューもこのハロウィンでした。

 第1回「楳図賞」佳作入選「富江」。掲載は1987年2月号。

 他にも一風変わったマンガ家さんがおりました。

 

 左は、塩田マリア(人民アルカ)「魔女っ子クラブ」。絵もペンネームも妙にインパクトがあって、記憶の奥底に浸食するような感じです。右は、占い関係のネタが得意だった氷室奈美「READER」。今では本当に占い師をされているようです。

 雑誌以外は少女向けの単行本。

 

 

 ミニレディー百科シリーズは以前にも紹介しておりますが、前回のは小学館入門百科シリーズとして通巻表記がなされていた物です。今回のものは後からミニレディー百科シリーズとして通巻表記がされております。表記をなお明日ついでに表紙も大幅にイラスト変更された物もあります。

 

 左は集英社モンキー文庫シリーズ「幸せをよぶ 愛の星占い」。表紙イラストは”あべりつこ”。右は、学研ユアコースシリーズ。表紙イラストは”みつはしちかこ”。

 来週はようやくジュネに取りかかれる予定。

 

 

3月8日(土)
天気(晴)
売上(^_^)

 

 今週の新着目録です。小説ジュネは今週も間に合いませんでした(^^;。ミステリー・ホラー系も掘り出したら結構出てきました。ミステリー・ホラー系といっても、出版社によってはレディスとあまり変わらない物やスプラッターに近いものまで千差万別ですが。朝日ソノラマ「ハロウィン」を含めて50冊近く在庫があったのですが、今回「ハロウィン」は処理が間に合わず来週持ち越しです。

 ホラー系雑誌は、前回のレディスコミックと同じように1980年代の後半から1990年代前半にかけて雨後の筍のように出版されました。ホラーというか怪奇系のマンガというジャンルは、昭和30年代の貸本マンガ時代から脈々と受け継がれてきたジャンルです。というわけどやはりこの分野にも大御所はおります。

 ひばり書房で長らく怪奇物マンガを書き続けていた、さがみゆき。こちらは笠倉出版ラビアン・ミステリー1987年2月号掲載、さがみゆき「恋人形」。余談ですけどレディスコミックで活躍している”英みちこ”は、さがみゆきの娘さんです。

 こちらもひばり書房や東京漫画出版の貸本マンガで活躍した森由岐子の別名義である”あかしまや”での作品。笠倉出版ミステリー・ラ・コミック1992年6月号掲載、あかしまや「殺したい」。

 別名義ついででこちらは、廣済堂出版ソリティア1987年5月号掲載、鳳堂樹音(ほうどうじゅね)「魔時計」。絵を見れば一目瞭然ですが、村祖俊一です。

 このジャンルは、マイナーな出版社から出たマイナー雑誌のマイナーな作家さんの作品はおそらく単行本未収録で、相当な量があると思われますが、判明したのだけちょっとご紹介。

 

 左は、講談社月刊少女フレンド特別増刊「サスペンス&ホラー特集号」1993年9月号掲載、花輪和一「箱釘虫」。右は近代映画社プロムナイト1987年7月号掲載、堀泉下「ジョルジョ幻想」。そういえば堀泉下は、ペンネームを掘仙果に変更したそうなんですが、堀仙果名義の作品はいまだに見たことがありません。

 来週もしつこくホラー。「ハロウィン」を予定しております。

 

 

 

 

 

3月1日(土)
天気(晴)
売上
_|\○
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 ちょっと寒さもゆるんで来ました。身体が楽で助かります。

 今週の新着目録です。レディスコミックが思ったより多くて、結局小説ジュネの続きが出来ませんでした。今回は、ほぼレディスコミック系雑誌です。

 ここでレディスコミックの歴史でも紐解こうかと思ったのですが、レディスコミックの定義自体が曖昧なのでちょっと悩んでおります。

 基本的には講談社「ヤングレディ」、集英社「セブンティーン」の流れをくむとは思うのですが、これらの雑誌は出版社の定義では、コミック誌でありません。明確にコミック誌として20代を含むターゲットで出版されたのは、講談社「BE・LOVE(ビーラブ)」(1980年創刊)、集英社「Lady’s Comic YOU(ユー)」(1982年創刊)辺りからだと思われます。

 このジャンルは1980年代後半から2000年代前半にかけて隆盛を誇るようになります。色々な出版社がこの分野に参入し、今週の目録に上げたものだけでも講談社、集英社、小学館、秋田書店、少年画報社、スコラ、笠倉出版、大陸書房、竹書房、サン出版、芳文社、双葉社、祥伝社、ワニマガジン、主婦と生活社、スポーツアイ、ビデオ出版等17社もあります。

 ジャンルも細分化が進み、少女マンガの流れをくむソフトなラブロマンス路線、子育てや不倫、姑問題などの家庭環境テーマ、ミステリー・ホラー色の強いもの百花繚乱的となっております。

 

 左は、講談社「BE・LOVE(ビーラブ)」。右も講談社「ヤングレディMe(ミー)」。

 

左は、スポーツアイ「TIRA・MI・SU(ティラミス)」。右はスコラ「Sakura(サクラ)」。

 

左は、大陸書房「Rouge(ルージュ)」。右は、芳文社「MORLOVE(モアラブ)」。

 

左は、スコラ「Hime(ヒメ)」。右は秋田書店「エレガンス・イブ」。

 

 右は、サン出版「コミック アムール」。右は主婦と生活社「レディスコミック I(アイ)」

 基本的に表紙がイラストよりも写真の方が対象年齢が高めのようです(例外はありますが)。

 このジャンルは大手出版社以外は、かなりの数の単行本未収録があると思われますが、今回確実に未収録だと判明した物は2点だけでした。

 

 左は「ビーラブ パフェ1992年12月号」掲載、阿保美代「あひるの気持ち」。右は「ビーラブ1991年2月号」掲載、河あきら「家庭の2乗」。

 レディスコミック、かなりディープなジャンルです。来週は、ミステリー・ホラー系行きたいと思います。余裕があれば小説ジュネも。

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮