神保町裏通り日記  
トップページへもどる
02年
03年
04年
05年
06年
07年
08年
09年
2010年
1
2
3
4
5
6
5
7
8
9
10

 

5月29日(土)
天気(曇)

 

 天気があまり落ち着かない。今日は寒いな〜。今年は冷夏の予報だそうです。農作物にあまり影響が出なければよいのですが。経済も相変わらずデフレ傾向で、本当に景気が持ち直しているのかどうか、なんだかとっても怪しい感じです。

 今週の新着目録です。セット物が中心です。まあ少女マンガ色々です。今回強烈におすすめはないのですが、まあ適当にご紹介です。

 全4巻の予定ながら結局2巻までしか刊行されなかった南風社の「田渕由美子全作品集 1」です。こちらにはりぼんマスコットコミックスには収録されなかった著者のデビュー作「ママって不思議」が収録されております。

 

 こちらは講談社のKCDXのレーベル2冊。A5版でかなり厚めの傑作集です。佐伯かよのは初期のSF・ミステリーのセレクト。里中満智子は中期のミステリーもののセレクトです。

  

 セット物から。左は曽祢まさこ「ミステリーシリーズ」全5巻。右は野間美由紀「ジュエリーコネクションシリーズ」全12巻。

 

 左は木原敏江「夢の碑」全20巻に番外編の2冊を加えて全22冊のセットです。右は赤石路代の「市長 遠山京香」全11巻です。

 今週はこんなところで…

 色々とレア本が入荷しました。来週辺りからアップしていきたいと思います。どんなものがあるかちょっと予告です。まずは、ひばりの黒枠白枠。あの有名な松下哲也「怪獣少女」ほか、古賀新一関係が豊富です。さらにアップが翌週になるかもしれませんがマーガレットコミックスやサンコミックス、ジュニアコミックスも少々出る予定です。ご期待下さい。

 

 

 

5月22日(土)
天気(晴)

 

 いきなり暑くなってなんだか体調もだるいです。市場でもピリっとした買い物がなく、いやーここのところ気合が入らないことおびただしいです_| ̄|○

 今週の新着目録です。久しぶりに航空宇宙関連です。少女漫画もちょっとありますが。

 航空宇宙関係で珍しいものは2点。

 

 左はアポロ11号発射(1969年7月16日)の直前の7月6日に発行されたアポロ11号用プレスキット(報道関係者用資料)。英文250ページでタイプ打ちをオフセット印刷したもの。ミッションの詳細が記され、図版もまあまあ豊富です。
  右も報道関係用の資料で、表紙に書き込まれたサインから左のものと所有者は同じである。ただし内容的には左のプレスキットを翻訳したものではなくて、別な資料から翻訳されているようである。176ページで手書きをオフセット印刷印刷したものである。「報道局アポロ班」という組織がどこのマスコミかは不明。

 

 他に面白そうなのを2点紹介。左は洋書で「ROBOT EXPLORERS」。月面や惑星探査機などをまとめた本です。カラー図版がまあまあ豊富です。ソ連関係が比較的充実してます。
 右は「中国大百科全書」のうちの「航空航天編」です。まあ百科事典のようなものなので雑多なデータが多いです。中国のオリジナルな話しがどこまで記載されているかは、ちょっと良くわかりません。

 続いて少女漫画です。

 

 左は北島洋子「スイートラーラ」。右は古谷三敏「プリンセスプリンちゃん」。どちらも結構なレア本ですが、コンディションはあまり良くありません。読んでみたいという方向けです。

 

 「キャンディ・キャンディ」は単行本9冊セットも入荷しましたが、イラスト集2冊も入荷。ちょっと角オレと日付書き込みがありますが、コンディションはまあまあです。

 雑誌はマーガレットが2冊ですが。あまり解説することもなくです。

 来週はまた少女漫画色々とセット物を出す予定です。

 

 

5月15日(土)
天気(晴)

 

 ようやく天気が安定しました。ちょっと過ごしやすくて良い日和が続いています。最近前振りが天気の話ばかりですが。

 今週の新着目録です。セット物中心に出しました。作者はマア色々です。

 

 まずは池田理代子。左は、ナポレオンを描いた「エロイカ」。全14巻です。フランス革命から始まる話なのでベルばらの続きと言えなくも無い作品です。右は、春日局を描いた「けふぞ火宅を」。全3巻です。NHK大河ドラマ「春日局」に合わせて下記折された作品です。

 

 左は、「魅女物語」全3巻です。バーバラ寺岡(料理研究家?)の監修による魅力的な女性になるためのウンチク漫画です。右は「ベルサイユのばら」アニメコミックです。全12巻です。ベルサイユのばらのアニメコミックといえば集英社の全4巻版もありますが、巻数増えている分、ずいぶんとコマ数が多めです。

 お次は里中満智子。こちらは小学館「ビックゴールド」という今はなき雑誌に連載されていた、「鶴亀ワルツ」全2巻です。鶴亀ハウスと言うケアハウスを舞台にしたジジババが主役の異色作品です。

 こちらは講談社から1984年頃に出た自選作品集。著者の自選だけあって、なかなか珠玉作が揃った作品集です。

 

 こちらはオペラ作品だけを集めてマンガ化した作品集です。「マンガ名作オペラ」全8巻です。

  

 佐伯かよのは少しだけ。「永遠の夜に向かって…」と「静寂の花」。どちらも全3巻でどちらも秋田のレディースコミック掲載作品です。

 室山まゆみ「あさりちゃん」が2種類。未だに小学館の学年誌で掲載がつづいている隠れた長寿漫画です。上の「とびきり特選 あさりちゃん」は3冊セットの共箱にセルDVDには未収録だった3話分のアニメDVDがおまけに付いております。下のほうは「よりぬき あさりちゃん」。上巻が読者セレクション、下巻が作者セレクションによるよりぬき集です。ちなみに上が連載30周年、下が連載25周年の企画物です。

 アンソロジー物も2種類。

 

 宙出版の雑誌「幸せな結婚」に掲載された作品をセレクションして単行本化したシリーズです。1巻につき4作品ずつまとめられております。各巻ごとにサブタイトルが付き、通巻表記はされておりあません。厳密にはセット商品とは言えないかもしれません。発行順に1から10までは宝石のサブタイトル、11から14までは花のサブタイトルが付いております。全部で14冊かどうか100%の確証がないのですが、どんなに調べても14冊しか出てこないのでたぶんこれで全部だと思われます。間違っていたら許してね(^^;。今回は「幸せな再婚」つけて全部で15冊セットです。

 アンソロジーはもう一つ、「マンガ世界の文学」全10巻です。1995年頃の出版ですが、マンガ化のセレクションがなかなか渋いです。

 最後はアダルトから1点だけ。

 耽美館から出版された「SM耽美文学」全25巻です。全部で10人ほどの作者による全集に見えますが、じつは八巻令と三鬼俊は千草忠夫のペンネームで、矢桐重八と円城寺達と藤見郁と飯田豊一は濡木痴夢男のペンネームなので実質は6人よる全集です。

 来週は宇宙物と少女漫画色々の予定です。

 

 

5月8日(土)
天気(晴)

 

 寒い日がようやく終わったかと思ったら、いきなり暑いです(^^;;;;。冬が終わっていきなり夏がきたような気分です。春はいったいどこに行ってしまったのでしょうか…

 今週の新着目録です。今週はアダルト漫画しか御座いません。少女漫画を期待されたお客様には大変申し訳ありませんm(_ _)m。

 本来アダルト系は、あまり解説しないことに決めているのですが、まったく解説が無いのも何なのでちょっとだけ。

 1980年前後を中心に三流劇画雑誌ブームと言うのがありました。何十種類という劇画雑誌(エロ系)が出版されましたが、その中で「劇画アリス」(アリス出版)、「漫画大快楽」(檸檬社)、「漫画エロジェニカ」(海潮社)という三つの劇画雑誌は3大巨頭を誇っておりました。ここからメジャーに成った漫画家や編集者も数多くおりました。「漫画エロジェニカ」からは、演劇系で有名な高取英。「漫画大快楽」からは、「噂の真相」で有名な亀和田武(後に「劇画アリス」移行)。亀和田武が「劇画アリス」を辞めちゃったあとを引き継いだのが、コミケ代表の米沢嘉博。ただし「劇画アリス」は自販機という特殊な販売ルートだったため、引継いだは良いがあまり長くは続きませんでした。

 ここら辺を踏み台にメジャーに成った漫画家は数多い。いちいち挙げればキリがないのでここら辺は省略。ここで育った漫画の流れは。やがて「レモンピープル」や「漫画ブリッコ」などのいわゆる美少女系へと移ります。だいぶ劇画色は薄まってしまいますが…。

 

 

 文字ばっかりでは何なので画像もちょっとだけ。上の劇画アリスは通巻27号目。米沢さんが編集担当していた時代です。右はプロジェクトXで有名な田口トモロヲが描いた漫画。田口智郎(ともお)というのは本名だそうです。ちなみに劇がアリスの表紙は、現在エロチック系アートでは第一人者の新井田孝です。

 

 「漫画大快楽」の表紙は辰巳四郎。女性の体を極端にデフォメルした絵柄は実によく眼を引きました。ミステリ系のブックカバーの仕事でも有名です。右は三条友美のデビュー作「少女の季節」です。ちょっとまだ初々しい絵柄です(^^)

 来週は少女漫画のセット物をアップする予定です。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮