昨日一昨日はちょっと過ごしやすかったです。最高気温35度が恒常化すると、最高気温30度ってとっても過ごしやすく感じます。
今週の新着目録です。本日は単行本色々。ちょっと初版が珍しいセット物が2点です。全体少なめで申し訳ないです。
初版セット物第1弾。萩尾望都「ポーの一族」全5巻です。
フラワーコミックスの「ポーの一族」自体はよく出てくる単行本なのでそれほど珍しい訳ではないのですが、初版はカバーがノーコーティングのため、コンディションの良いものが殆ど出てきません。今回はようやく1巻初版のコンディションの良いものが出たのでセット売りで出しました。
「ポーの一族」の1巻目はフラワーコミックスのさし穂の単行本でもあります。そのため1巻初版のカバー背の下のFC通巻表記がありません。再販からはFC-1の表記が入ります。
また初期のフラワーコミックスは奥付がカバー裏表紙側袖に印刷されております。ただし「ポーの一族」1巻初版のみカバー裏表紙側袖にはポーの一族2巻の予告(右の画像)が載っているため奥付表記は本体巻末にあります。
ちなみにフラワーコミックスのFC表記は発行順での通巻表記ではなく作者及びタイトルごとの通巻表記です。そのため「ポーの一族」はFC-1〜5、竹宮恵子「空がすき!」はFC-21〜2、萩尾望都「トーマの心臓」はFC41〜3となってます。ちなみに10巻以上の作品についてはどうしていたのかというと、竹宮恵子「風と木の詩」全17巻を例にすると、1巻はFC-221、10巻はFC-230、11巻以降はFC-441〜と振られていました。
もう一つもちょっとわかりにくいセット物です。
花とゆめコミックスの和田慎二「あさぎ色の伝説」全4完全初版です。左上画像から順番に掲載しておりますが、3巻に相当する単行本に3巻という通巻の表記が見当たりません。これが何故かというと3巻に相当する単行本が花とゆめコミックスでは一番最初に刊行されたからです。
もともと「あさぎ色の伝説」は、LaLaに掲載され、単行本も2巻まで(試衛館の鷹の章)がLaLaデラックスコミックス(B6版)として刊行されておりました。ただしLaLa掲載作品もその後、花とゆめコミックスとして刊行するようになったので、風のまつり唄の章は花とゆめコミックスとして刊行されます。その後LaLaデラックスコミックス版を出し直すにあたり話の掲載順序を合わせるために後から1巻2巻が出るということになりました。4巻は「花とゆめEPO」で掲載された話を収録したものです。3巻目からは11年ぶりに刊行されました。そんなわけで4巻はなかなか出てきません。
ちなみに各感の初版刊行年は
・3巻 1979年5月
・1巻 1979年8月
・2巻 1979年8月
・4巻 1990年8月
となります。
今回は3巻の通巻表記がついた重版もオマケとして付けます。
お次は山岸凉子。
「ひまわり咲いた」のりぼん版と花とゆめ版が同時に入荷したので並べてみました。カバーは違いますが収録された中身は全く一緒です。花とゆめ版の方が何気にレアです。ただしカバー表紙に関しては、りぼんの付録版の表紙を花ゆめ版に流用しているので、花ゆめ版の表紙の方が初期絵柄になります。これもややこしいですね。
他にりぼんマスコットコミックスでは
内田善美「星くず色の船」とみよしらら「マホーランドのマジョリカ」2巻が入荷。
後は端本ですが、里中満智子「クラスメート」1巻と、本村三四子「おくさまは18歳」1巻も入荷。
来週は先週予告しておきながら結局できなかったアニメ絵コンテとその他の予定です。