神保町裏通り日記  
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9月25日(土)
天気(晴)

 

 暑かったり寒かったりと気温差が10度近くあると、体調もなんだかわけわからない調子です。

 今週の新着目録です。結局絵コンテはやらずじまい(^^;。単行本オンリーです。今回は漫画関連の小説とかもちょっと。

 まずは漫画関連本から

 サンリオのギフトブックシリーズ、ルネヴァンダール「ルネのドキドキ トランプ占い」。白魔術で有名なルネヴァンダールですね。挿絵を市川みさこが担当しております。内部もイラスト豊富(ほぼ1ページに必ず挿絵入り)で、モノクロとカラーの挿絵が半々です。

 お次は小説版「キャンディキャンディ」。

 

 左は新書版サイズ「小説キャンディキャンディ」の1巻端本です。右は少年少女講談社文庫版「小説キャンディキャンディ」1巻端本で」カバー欠です。

 こちらは全3巻セット。残念ながらカバーコンディションがもう一つです。

 

 アニメージュJuJuから2冊。左は「それからのモモ」。ちょっと絵本風の仕立てです。右は「オスカル 白き薔薇の肖像」TV版の画像を再編集したものです。

 

 端本が2冊。西谷祥子「学生たちの道」2巻と細川知栄子「愛の泉」5巻。どちらも最終巻で、どちらもなかなか入荷しません。

 

 昔はよく入荷したのですが、最近はあまり出てこないもの2冊。左は神坂智子「金の糸」。右は牧野和子「うまれちゃったの?」

 

 こちらも昔はよく見かけたけど最近はあまり見ない、しかもノーコーティングなのでコンディションも今ひとつの2冊。左は内田善美「秋のおわりのピアニシモ」。右は黒田みのる「少女エクソシスト」。

 明後日の月曜日は所要のため店舗おやすみいたします。そのため発送とメールが少々遅れるかもしれません。ご了承のほどよろしくお願い致します。ちなみに来週は一新会大市が開催されるため、ちょっと目録の方にも影響が出るかもしれません。色々とすみませんんm(_ _)m。

 

 

 

9月18日(土)
天気(晴)

 

 日中の日差しは強かったりしますが、ようやく秋めいてまいりました。過ごしやすくなった分なんだか日中眠くて困ります(^^;

 今週の新着目録です。昼寝していてサボったわけではないのですが、わずか雑誌が8点しかありません。予告していた絵コンテも結局できずじまいで申し訳ない状態です。

 雑誌は1950年代後半の少女雑誌5点と1960年代後半の学年誌3冊です。

 

 講談社「少女クラブ」1959年11月号です。細川知栄子最初の連載作品「黒いこうもり」が掲載。この年代の少女雑誌には最低二つははバレエ関係の作品が掲載されています。当時の女の子の憧れだったんでしょうね。

 

 同じく講談社の「なかよし」1955年8月号です。手塚治虫「とんから谷物語」掲載。1955年(昭和30年)はなかよしが創刊された年です(厳密には前年の12月)。漫画作品は8作品ありますが、どれも短いものが多く、漫画もまだ添え物的な扱いの時代でした。

 

 集英社「少女ブック」1958年1月号です。手塚治虫「ピンクの天使」掲載。

 

 同じく集英社「少女ブック」1959年4月号。わたなべまさこ「山びこ少女」掲載。

 

 少女雑誌の最後は光文社の「少女」1958年2月号。高橋真琴「あらしをこえて」掲載。

 あとは小学館の学年誌「小学二年生」が3冊。

 

 「小学二年生」1968年6月号。高橋真琴「おひめさまびんせん」付き。この便箋が切り取られていなかったということは、元の所有者は男の子だったのかもしれません。

 

 「小学二年生」1968年10月号。谷ゆきこ「白鳥の星」掲載。

 

 「小学二年生」1969年1月号。藤子不二雄「ウメ星デンカ」掲載。

 実のところ以上の「小学二年生」は店主がちょうどリアルタイムで呼んでいた時代のものです。今読み返すと3分の1くらいは記憶に残っております。記憶に残っている索引をあげると藤子不二雄「パーマン」、「ウメ星デンカ」、谷ゆきこ「白鳥の星」、石井いさみ「パイロットの星」、白土三平・久松文雄「サスケ」辺りです。

 こちらはちょっと珍しいあすなひろし「キャプテンスカーレット」(「小学二年生」1968年6月号掲載)ですが。ココらへんになると全然記憶には残っていません。まあ小学2年生ころの記憶なんてそんなものかもしれません。

 来週は単行本色々。レアなものもちょっと出る予定。時間があれば絵コンテも(本当か?)(^^;

 

 

 

9月11日(土)
天気(晴)

 

 昨日一昨日はちょっと過ごしやすかったです。最高気温35度が恒常化すると、最高気温30度ってとっても過ごしやすく感じます。

 今週の新着目録です。本日は単行本色々。ちょっと初版が珍しいセット物が2点です。全体少なめで申し訳ないです。

 初版セット物第1弾。萩尾望都「ポーの一族」全5巻です。

 

 

 フラワーコミックスの「ポーの一族」自体はよく出てくる単行本なのでそれほど珍しい訳ではないのですが、初版はカバーがノーコーティングのため、コンディションの良いものが殆ど出てきません。今回はようやく1巻初版のコンディションの良いものが出たのでセット売りで出しました。

 

 「ポーの一族」の1巻目はフラワーコミックスのさし穂の単行本でもあります。そのため1巻初版のカバー背の下のFC通巻表記がありません。再販からはFC-1の表記が入ります。

 また初期のフラワーコミックスは奥付がカバー裏表紙側袖に印刷されております。ただし「ポーの一族」1巻初版のみカバー裏表紙側袖にはポーの一族2巻の予告(右の画像)が載っているため奥付表記は本体巻末にあります。

 ちなみにフラワーコミックスのFC表記は発行順での通巻表記ではなく作者及びタイトルごとの通巻表記です。そのため「ポーの一族」はFC-1〜5、竹宮恵子「空がすき!」はFC-21〜2、萩尾望都「トーマの心臓」はFC41〜3となってます。ちなみに10巻以上の作品についてはどうしていたのかというと、竹宮恵子「風と木の詩」全17巻を例にすると、1巻はFC-221、10巻はFC-230、11巻以降はFC-441〜と振られていました。

 もう一つもちょっとわかりにくいセット物です。

 

 

 花とゆめコミックスの和田慎二「あさぎ色の伝説」全4完全初版です。左上画像から順番に掲載しておりますが、3巻に相当する単行本に3巻という通巻の表記が見当たりません。これが何故かというと3巻に相当する単行本が花とゆめコミックスでは一番最初に刊行されたからです。

 もともと「あさぎ色の伝説」は、LaLaに掲載され、単行本も2巻まで(試衛館の鷹の章)がLaLaデラックスコミックス(B6版)として刊行されておりました。ただしLaLa掲載作品もその後、花とゆめコミックスとして刊行するようになったので、風のまつり唄の章は花とゆめコミックスとして刊行されます。その後LaLaデラックスコミックス版を出し直すにあたり話の掲載順序を合わせるために後から1巻2巻が出るということになりました。4巻は「花とゆめEPO」で掲載された話を収録したものです。3巻目からは11年ぶりに刊行されました。そんなわけで4巻はなかなか出てきません。

 ちなみに各感の初版刊行年は
・3巻 1979年5月
・1巻 1979年8月
・2巻 1979年8月
・4巻 1990年8月
となります。

 今回は3巻の通巻表記がついた重版もオマケとして付けます。

 お次は山岸凉子。

 

 「ひまわり咲いた」のりぼん版と花とゆめ版が同時に入荷したので並べてみました。カバーは違いますが収録された中身は全く一緒です。花とゆめ版の方が何気にレアです。ただしカバー表紙に関しては、りぼんの付録版の表紙を花ゆめ版に流用しているので、花ゆめ版の表紙の方が初期絵柄になります。これもややこしいですね。

 他にりぼんマスコットコミックスでは

 

 内田善美「星くず色の船」とみよしらら「マホーランドのマジョリカ」2巻が入荷。

 

 後は端本ですが、里中満智子「クラスメート」1巻と、本村三四子「おくさまは18歳」1巻も入荷。

 来週は先週予告しておきながら結局できなかったアニメ絵コンテとその他の予定です。

 

 

 

9月4日(土)
天気(晴)

 

 あまりの残暑の厳しさに疲れはてている今日この頃。皆様に於かれては如何でしょうか〜。

 今週の新着目録です。古いもの2冊と吾妻ひでおと佐藤真樹と里中満智子。脈絡ないです。

 芳谷圭児「紅さそりの秘密」オリオン漫画出版です。装丁から考えると以前貸本として出版されたものを再度軽装版(いわゆるゾッキ本)として出し直したもののようです。奥付がないので出版年が不明です。96ページ装丁で当時の定価は100円です。

 

 こちらは付録漫画。最近ようやく評価が定まってきた谷川一彦の「たから島」。ぼくら1955年7月号の付録です。谷川一彦の作品は見るたびに上手さを感じさせます。

 

 吾妻ひでおは新書を中心に色々。個人的な話ですが、吾妻さんは昔大好きでほとんど読んでいました。懐かしいです。

 

 りぼんでもあまり目立たなかったマンガ家さんでしたが、個人的には好きでした。最近は企画物を中心に仕事をしているようで、本屋でもちょっと探しにくいです。YOU辺りで掲載していた作品もわりかし好きでしたが、なかなか単行本を見つけることが出来ません。

 最後は里中満智子「あすなろ坂」。決定的な代表作というのがない里中満智子ですが、この「あすなろ坂」は代表作と言っても良いかもしれません。幕末から第2時大戦終戦まで母娘3代を描いた大河作品です。個人的にはかなり好きな作品です。

 今回個人的な感想ばかり(^^;

 来週はちょっとアニメの絵コンテやるかもしれません。また未定ですが。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮