神保町裏通り日記  
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10月30日(土)
天気(雨)

 

 神田古本まつりは台風14号に前半戦は押し流されてしまった感じです。明日は晴れるようですが、後半戦はどうなることでしょうか。

 今週の新着目録です。普通の単行本中心です。

 まずは久しぶりに陸奥A子のりぼんマスコットコミックスが13冊揃いましたので、セット売り致します。今回は重版が多めなのでお安めに…

 

 

 内田善美も新書版が5冊入荷。りぼんマスコットコミックスが2冊とぶーけコミックスが3冊です。

 

 佐藤史生はペーパームーンコミックスが3冊、プチフラワーコミックスが3冊、奇想天外社の「金星樹」の全部で7冊アップです。

 

 筒井百々子も少々。「たんぽぽクレーター」全2巻と「空の上のアレン」2巻のみ。「空の上のアレン」には著者サイン付き。

 

 榛野なな恵は3点。初期単行本「ハイジが来た日」。「グリーンロマンス」全3巻、「あした、船にのって…」。

 萩岩睦美も3点。りぼんマスコットコミックスが「魔法の砂糖菓子」と「くるみの森」全2巻、クイーンズコミックスが「たんぽぽ保育園カンタマン」全2巻。

 

 最後はスポーツものを2点。フラワーコミックス赤石路代「燃えてMIKO」全4巻。タカハシコミックス池原成利(池原しげと)「氷上のプリンセス」。

 来週は少し雑誌を出す予定です。

 

 

10月23日(土)
天気(晴)

 

 来週27日より11月3日にかけて神田古本まつりが開催されます。この機会に是非神保町へ足を運んでいただけたらと思います。

 今週の新着目録です。古本まつり連動ということで、かなり頑張った商品を出しました。ぜひ御高覧ください。

 まずは目玉商品の筆頭。肉筆紙芝居「黄金バット」サハラの嵐編第12話です。詳細はこちらを御覧ください。作者の記名がないため、だれの手による絵かは不明ですが、なんとなく加太こうじの絵に近いような気もします。でも記名なしなのでやっぱり作画者は不明ということで。この商品に関しては古本まつりに期間中は動かさない予定ですので、ご来店のお客様は是非直接ご覧いただければと思います。

 お次ははっきり加太こうじの作画物。

 新友会の「ガビラ」です。この表紙の男が”ガビラ”です。日本上空に円盤でやってきて毒を撒き散らす怪人ガビラを追って、少年タケシが南方の島で大活躍という典型的な冒険活劇話です。

 お次の目玉は、ほるぷ平和漫画シリーズ全27巻。

 なかなか全巻揃えるのは難しいシリーズです。バラで揃えるよりはリーズナブルな値段にしました。コンディションも良いのでこの機会に是非どうぞ。

 その他今週はセット物を中心にアップしました。

 まずは鈴木雅子の傑作「フィメールの逸話」全2巻です。すごく人気がある作品です。

 

 左は赤石路代「アルペンローゼ」全9巻。まだちゃおフラワーコミックスのレーベルがある頃のものです。右は森下裕美「荒野のペンギン」全3巻です。

 

 お次は花とゆめコミックスから。左は神坂智子「小春びより」全4巻。右は酒井美羽「セーラーブルーの伝説」全6巻です。どちらも近年ではなかなかセットでは出てきません。

  

 最後はマーガレットコミックスから2点。左は河あきら「いらかの波」全10巻。右は、ところはつえ「にゃんころりん」全4巻。「にゃんころりん」は状態の悪いものと良いものとで2セット出しました。

 来週は古本まつり真っ盛り。単巻でレア物多数出す予定です。ご期待ください。

 

 

 

10月16日(土)
天気(晴)

 

 今週はまず訃報からご報告しなければなりません。トップページの冒頭にも上げましたが、マンガ家のみやわき心太郎氏が逝去されました。死因は心筋梗塞。享年67歳でした。みやわき氏とはこの店を始めてから、個人的に色々とお付き合いをさせていただいておりました。つい最近も同人誌の即売会でお会いし、近作の状況などを伺ったりしておりました。そのうちまた同人誌でもだそうという話もしており、それが実現できなかったことも大変残念です。ご冥福をお祈りいたします。

 今週の新着目録です。ちょっといろいろな用事が重なり目録点数少なめです。ここのところ点数が少なくて申し訳ありません。

 基本は週刊少女コミック1972年代です。りぼんと別冊少女コミックも1冊ずつありますが、どちらも再入荷です。

 さて1972年の週刊少女コミックといえば、まだ大きなヒット作が生まれず、週刊系少女マンガとしてはまだまだ微妙なポジションに居る時代でした。そのため矢継ぎ早の新人起用が目立つのと読切作品と短期連載が多めの構成になっております。

 

 

 まずは少女コミック誌でその後売れっ子になった二人。左は竹宮恵子「もうっ きらい」1972年4月23日号収録。右は市川みさこ「ラブラブサンデー」1972年11月26日号収録。市川みさこはこの後からギャグ漫画系に転向します。

 

 少女コミック誌ではそれほど活躍できませんでしたが、足しでは結構活躍された二人。左は聖悠紀「レディーキャット」1972年11月12日号収録。少年キングの「超人ロック」で大ヒットを飛ばすのはもうちょっと後のこと。右は奥村真理子「恋のシャッターチャンス」1972年11月5日号掲載。奥村真理子は同じ小学館でも学年誌やぴょんぴょん等で大活躍しました。「ナナちゃんシリーズ」や「光のパンジー」はいまでも人気があります。

 

 才能は凄くあったと思うのですが、残念ながらのお二人(本当はもっとたくさんの方がいますが)。左は早瀬マキ「ふしぎなふしぎな恋人」。右は原田千代子「ベーカー街の秋」。

 個人的にはこの時期一番気になる作品は、すずき真弓「赤い靴」です。学年誌なんかでも別なマンガ家さんによりコミカライズされましたが、テレビ番組も含めあまりヒットしたという話を聞きません。実際はどうなんでしょう。

 

 最後はチョト私もよく把握していない2作品。左が平田真貴子「きょうだい星」(連載)。バレエ作品なんですが、今回はじめて存在を知りました。「きょうだい星」というタイトルが学年誌の谷悠紀子一連のバレエシリーズに似通っています。単なる偶然かもしれませんがちょっと気になりました。右は、つじはつき「あにきにプレゼント」1972年12月24日号掲載です。つじはつきという方の作品は2,3作品しか知りません。年代的にアニメーターの辻初樹氏と関連があるのかなと思われるのですが、これも全然確証なしの発言です。間違っていたらご容赦を…

 そろそろ神田古本まつりが近づいてまいりました。これに向けて来週はちょっと大物をアップしようと思います。それから今週出しそこなった、セット物の単行本を少々の予定でいます。

 神田古本まつりに合わせてぜひご来店ください。10月27日〜11月3日までの開催です。

 

 

10月9日(土)
天気(雨)

 

 せっかくの3連休ですが、なんだか雨に祟られています。体育の日の月曜日は市場も休みなので何だかヒマです。冬コミの同人誌の原稿でも書きに図書館に行こうかしら。

 さて今週の新着目録です。

 まず最初は先週出し忘れた(^^;「ムーの白鯨」の脚本。

 ムーの白鯨第8話「マドーラの秘密」、星山博之による脚本です。200字詰原稿用紙をA4用紙にコピーしたもので77枚あります。絵コンテなどと変更点を見比べると結構面白いです。

 お次は今週の目玉、若木ジュニアコミックスです。

 

 左は里中満智子「一番星みつけた」です。1967年のフレンドに掲載された長編です。コンディションは貸本上がりかどうか微妙な1冊です。糸綴じはないのですが、見返しのテープ跡が貸本臭いような気がします(^^;。まあちょっとお安い値段です。右は巴里夫「ふたりの口笛」。こちらは明らかに貸本あがりです。1966年ころの別冊マーガレットに掲載された3作品収録の短編誌です。

 こちらもレアです。北島洋子「美しきスザンナ」全2巻。こちらも明らかに貸本上がり。糸綴じ有り(カバーが痛むので糸は外してあります)の商品です。1965年ころの週刊少女フレンド掲載作品です。南北戦争を背景に心優しき少女スザンナを描いた名作です。

 

 望月あきら2冊。左はジュニアコミックス「チーとばかし困ったヤツ!」。右はティーンコミックス「えんとつ大将」。望月あきらも今では何だか地味なマンガ家の印象受けますが、昔は超売れっ子だったんですけどねぇ。個人的にはちょっとシリアスな「カリュウド」とか「ローティーンブルース」とか好きでした。現在は企画物の漫画などで活躍中です。

 お次は佐伯かよの

 

 

 プチコミック掲載時代が多いです。最初のうちはプチセブンコミックスのレーベルで単行本化されておりました。左上は「Y姫」全18巻です。他3冊は短編集。右上「彩子」。左下「いけないC気分」。右下のみフラワーコミックスにレーベル変更された「雷火」。

 

 左はやはりプチコミックの掲載された、「Poison プアゾン」。芸能界を舞台にしたふたごの女性の物語。途中で休載してそのままそれっきり未完のままで3巻までしか発売されませんでした。右はサンコミックス「マジカル・らぶ・ストーリー」。りぼん時代の作品を掲載した短編集です。

 

 竹書房やらぶんか社やら秋田書店やら宙出版などレディス系漫画誌を根こそぎ網羅して執筆しているような星野めみの単行本です。左はマーガレットコミックスで「リンゴひとつ物語」。右はマーガレットレインボーコミックスで「エドウィンさんの子守歌」です。ちなみにご本人のホームページに単行本リストがあるのですが、「エドウィンさんの子守歌」は載ってません。本人も忘れてしまっているのかもしれません(笑)

 

 最後は中原千束「ナオミ」とか、市川ジュン「花の中へ」とか、その他いろいろは目録の方でどうぞ。

 今週は結局、週刊少女コミック出せませんでした。来週こそは頑張ります(^^;

 

 

 

10月2日(土)
天気(曇)

 

 なんだか天気不順ですね。天気も不順ですが、市場の方も大市があったり連休の都合があったりで普段のスケジュールと大分違います。なんだか曜日感覚もくるって、調子が出ません。市場の方では、若木のジュニアコミックスとか1972年ころの週刊少女コミックとか街頭紙芝居とか色々と仕入れてきました。今週には間に合いませんでしたが、来週以降随時アップしたいと思っております。ご期待ください。

 さて今週の新着目録です。

 

 アニメ「ムーの白鯨」絵コンテ7話〜26話(最終話)までのセットと一部バラ品です。

 「ムーの白鯨」は、1980年に東京ムービーで制作されたアニメです。東京ムービー初の原作なしオリジナルアニメで、2クール全26話放映されました。

 ストーリーは、当時はやった”惑星直列”によりアトランティス大陸が土星付近に出現し地球侵攻が開始される、3万年の時から目覚めたムーの白鯨(ラ・ムー)とムーの戦士の生まれ変わりの少年少女たちがこれを迎え撃つ。という感じです。マドーラがちょっと可愛くて萌ポイント高めのアニメでした(^^;。ほとんど再放送がなかったため、ちょっとカルト的な扱いを受けておりました。また評価が人によって極端に分かれるアニメでもありました。

 

 こちらは、ひばり書房の「さがみゆき怪奇ロマンシリーズ」です。普通の新書サイズですが厚さが普通の新書の倍近く(400ページ弱)あります。要は今まで出ていた単行本作品を2作品まとめて出し直したシリーズのようです。シリーズがいくつまで出ていたかはちょっと不明です。

 

 その他、花とゆめコミックスは初期の2作品。左は、こやのかずこ「食べなきゃソン!!」全3巻。おでん屋(屋台)の一家のおはなしです。右は、三山節子「花かがり」。今のレディス作品に通じるものがある作品集です。少女マンガ時代の単行本は少ない人です。

 

 最後はちょっと変わったものを。左は浪花愛「あい・らぶ・わあるど」。著者の初期の作品集。懐かしいです。右は岩館真理子のポストカードギャラリー。箱と背にイタミがあります。全部で30枚のポストカードが入っています。

 今週はこんなところです。来週は大市で仕入れた若木のジュニアコミックスとティーンコミックスを出します。作家的には北島洋子、里中満智子、巴里夫、今村洋子、望月あきら等です。時間があれば少コミもちょっと出したいです。

 ご期待ください。

 

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮